「プロレス・ジャイアント馬場２３回忌追善興行」（４日、後楽園ホール）

　日本プロレス、全日本プロレスのエースとして活躍し、１９９９年１月３１日に死去したジャイアント馬場さん（享年６１）の追善興行が行われ、７団体とフリーの２６選手が出場した。

　セミファイナルでは新日本プロレスを主戦場としている鈴木みのるが佐藤光留（ともにパンクラスＭＩＳＳＩＯＮ）と組み、永田裕志（新日本）、青柳優馬（全日本）組と対戦して敗れた。

　いつもの厳しい打撃で、高校時代からのライバルである永田、若い青柳と激しくやり合った鈴木。終盤には佐藤が永田を腕ひしぎ十字固めで捕らえたが、青柳にダイビングエルボードロップでカットされ、さらには鈴木も場外へ突き落とされ、最後は佐藤が永田の垂直落下式ブレーンバスターからのバックドロップホールドで３カウントを聞いた。

　試合後、鈴木はいつもの様に憎まれ口。不気味な笑みを浮かべ「ジャイアント馬場２３回忌。縁もゆかりもない。この３３年のキャリアで１度たりとも会ったことがない。顔も見たことない。１０年以上前、全日本プロレスに初めて出たとき。バスに和田京平（レフェリー）が乗り込んできて、『テメエのやってるのはプロレスじゃねえ。馬場さんが生きてたら、テメエなんか全日本に上がれねえ。今すぐ帰れ』って言った」との因縁を明かした。

　続けて、「その和田京平に呼ばれて今日来たんだ。和田京平が言ってたよ。『馬場さんが生きてたらオメエなんか呼ばれねえよ。オレが呼んでやったんだだよ』。何言ってんだ。俺を呼んだら、ジャイアント馬場もこう言うはずだ。『あいつ、面白えな』って。それだけの自信と力を持って、今も最前線で生きているんだ」と豪語。最後は「オレはデビューしてから全部の試合に勝ちたくて、全部勝とうと思ってやって来た。今日だってそうだし、明日からもそうだ。だからＭＶＰとかチャンピオンだとか、誰の何とかどうでもいいんだよ。今日の試合に勝つ。全力で、どんな手を使ってでも。それだけだ。負けたヤツのセリフじゃねえけどな」と高笑いして去っていった。