【チャンピオンズC】クリソベリル自然体 無傷5連勝の若き砂王、馬体も本来の姿に!
「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京)
まさに泰然自若。29日、栗東坂路近くの角馬場でゆっくりと体を温めた後、クリソベリルは落ち着いた様子でゆったりと坂を駆け上がった。4F64秒7-48秒6-16秒6。大一番を前にしても、気持ちが高ぶった様子は全くない。自然体を貫き、規定のメニューを黙々とこなした。
デビューから無傷の5連勝。2着に1秒1差をつけ、圧勝したデビュー戦を終えた段階で、ドバイ、そしてアメリカ遠征も意識した、という。結局、3歳シーズンは国内に専念することになったが、視線を世界に向けたくなる素材。初戦で抱いた思いに変わりはない。
「馬体重は550キロぐらいを想定していますが、太くはありません。ジャパンダートダービー(538キロ)は、夏負けもありましたからね。前走の日本テレビ盃(539キロ)も、まだその影響が残っていましたから。馬体重が示す通り、今はあの当時とは全く違います」。成長を加えて挑む今回のシルエットこそが本来の姿。音無師は改めてこう伝えた。
「砂をかぶらない形で、インティを見ながらの競馬になるのではないでしょうか」。3枠5番から3歳での戴冠へ。V6の先にある新たな目標に向かって、いよいよ若き砂王が動く。