巨人・亀井 連発で孤軍奮闘 初回先頭弾から2打席連続 日本シリーズ史上初の快挙

 「日本シリーズ・第3戦、巨人2-6ソフトバンク」(22日、東京ドーム)

 球史に名を刻んだ。巨人・亀井善行外野手が初回先頭打者本塁打から、2打席連続本塁打というシリーズ史上初の快挙を成し遂げた。だが、チームは敗れて空砲に終わった。

 一回にバンデンハークの154キロ直球をフルスイングして右翼席に運んだ。これが今シリーズ3戦目、9打席目での初安打となった。三回の第2打席では、変化球を完璧に捉えて右翼席に特大の一発をたたき込んだ。

 「打つしかないと思った。しっかり仕留めるという意識だけです」と気迫のセリフを口にした。巨人選手の日本シリーズでの1試合2本塁打は長嶋、王らに次いで46年ぶり6人目、2打席連続は末次以来、47年ぶりの偉業となった。

 だがチームは3連敗を喫し、王手をかけられた。「もう瀬戸際。勝つしかない。明日もつなぐ意識でやっていきたい。全力を出し切るだけです」と亀井。最後まで絶対に諦めない。調子をグングンと上げてきた37歳のリードオフマンが、チームを鼓舞し続ける。

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