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全国各地の日本酒 セルフでどうぞ 酒が進む創作料理も充実

 見知らぬ同士も話が弾み、いつの間にやらこの笑顔
 おばんざい3種は日本酒との相性抜群
 くん製サバの塩焼き
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 天満、福島に続く大阪の第3の“ホットスポット”中津にユニークな立ち飲み店があった。日本酒食堂「SO-KEN」は様々な銘柄を均一、セルフで注いで飲めるのが特徴。多少酔っぱらっても勘定しやすいのがありがたい。

 ◇   ◇

 分かりやすくて安心して飲める。だからリピーターが後を絶たない。店の場所は阪急・中津駅から100メートルほどのところにある。開店したのは2015年5月。それまで天満、福島で修業した藤田相憲店長(39)が中津にこだわったのには理由があった。

 「梅田の隣、天満は関テレ、福島はABC。ここは近くにMBSがあるし、そのうち発展するやろうと。実際、再開発が進んでマンションも増えてますしね。梅田からはもちろん、茶屋町や大淀のスカイビル方面からもわざわざ、来てくださってます」

 人気の秘訣は全国から取り寄せた日本酒をセルフサービスで注ぐシステム。それと、どんな銘柄もグラス小(60ミリリットル=300円)、グラス大(90ミリリットル=400円)、1合ちろり(180ミリリットル=800円)と価格が均一なことだ。

 これに加えて、ユニークなのが飲んで空になったグラスをテーブルに置かれた升の中に積み重ねて行くシステム。グラスが回転寿司の皿の役割を果たし、店側も客側も計算しやすい利点がある。

 訪れた日は土曜日ということもあってか客層は若いカップル、夫婦、サラリーマンら多種多様。趣味のボルタリングの帰りに立ち寄った門前亨さん(35)、北村真一さん(37)の“おやじ予備軍”は長崎の銘酒「六十餘州」をつぎ合いながら「4時間ほど汗を流しましたが、ここでエネルギーを補給するのでトータルはプラスかな」と苦笑い。初来店の小林あやかさんは「あそこにいる主人に連れられ、初めて来ました。日本酒好きなので最高です」とドキッとするほどのなまめかしい笑顔を浮かべた。

 開店時からの常連客で「1週間に8回通う」と言われている“魔王”の愛称のゆうこさんは「それぐらい通ってもいいぐらい、お酒が入れ替わる。利き酒師がアドバイスしてくれますし、イスのカウンター、テーブル、立ち飲みと相手によって飲み方を変えられるのもこの店の良さ」と熱く語ってくれた。

 食堂をうたっているだけあって創作料理のメニューも充実。1番人気の「くん製サバの塩焼き」(380円)を注文すると、ホクホクッとした程よい柔らかさと香りがいい感じ。「本日のおばんざい3種」(アボガドと酒盗のポテサラ、自家製じーまみー豆腐、泉州水ナスとクリームチーズもち合え=600円)も日本酒との相性は抜群だった。

 では、最後にもう一杯。おやじ記者と同じ名前の秋田の銘酒「山本」をいただこうとしたらいつの間にか、まさかの売り切れ。「山本、結構人気なんですよ」。うれしいような悲しいような、何とも複雑な気分で中津を後にした。こりゃ、また来るしかないな。

 ◆日本酒食堂「SO-KEN」 大阪市北区中津3の5の5 阪急「中津駅」から徒歩1分、大阪メトロ「中津駅」から徒歩6分。営業時間は火曜日~土曜日が午後12時~午後11時、日曜日は午後12時~午後5時 月曜日が定休(加えて不定休あり)、席数は20席(カウンター5席、テーブル8席、立ち飲み7人) 問い合わせ・予約は06(4256)8243。

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