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比叡山へ「ひえい」でGO!“インパクト日本一”の観光列車

 比叡山をバックに快走する「ひえい」。金色の楕円が印象的だ
 神秘的でもある楕円の窓
 新緑の鞍馬線を走る展望列車「きらら」
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 洛北に大胆なデザインの観光列車が登場した。3月21日に走り始めた叡山電鉄の「ひえい」は正面に埋め込まれた巨大な金の楕(だ)円が強烈なインパクトを与える。延暦寺のある比叡山へ、その先の琵琶湖へ-。荘厳なイメージが自慢の観光列車の魅力に迫った。

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 全長約16メートル、たった1両のカワイイ電車だが、見た目のインパクトなら“日本一”だろう。正面に埋め込まれた大きな金色の楕円に、「何だこれ!?」と乗客のほとんどが目を丸くし、スマホのカメラに収めていく。インスタ映えも抜群だ。

 コンセプトは沿線の比叡山や鞍馬山が持つ「荘厳で神秘的な雰囲気」。「楕円が車両を貫き時空を超えるイメージを表現しています」とは叡山電鉄・鉄道部営業課長の中西喜芳さん。京阪3000系などを手がけたGKデザイン総研広島が担当。88年製造の730系「732」号車を川崎重工で約8カ月かけて大改造を行った。

 正面に埋め込まれた金色の楕円は鋼板製。プラスチックなどの安い作りではない。新幹線・N700系の先頭部のように、薄い鉄板を叩いて伸ばしながらかたどったという、職人の腕が光るこだわりの自信作だ。連結器の位置など考慮したり、運転台も中央に30センチ移動して視界を確保するなど、「(現場は)新車を造るよりも大変だったようです」と中西さんは語る。

 車内にもこだわりを見せる。LEDの間接照明でやや薄暗い車内の両端には“日本一豪華なロングシート”が並ぶ。座席幅525ミリ、奥行き560ミリと、グリーン車並みにゆったりしており、ヘッドレストも装備。出町柳~八瀬比叡山口の乗車時間は14分だが、もっと乗っていたくなるほどの座り心地の良さだ。窓もつり革も楕円。窓から眺める景色はいつもと違った洛北の風景に映るだろう。観光車両だが、特別料金がないのもうれしい。

 叡山電鉄といえば、夏の「貴船の川床」や秋の「紅葉のトンネル」(いずれも鞍馬線)が有名だが、やや地味だった叡山本線に「ひえい」が起爆剤となるのは間違いない。緑もえる初夏、黄金の楕円があなたを比叡山にいざないます。

 ◆アクセス 始発の出町柳は京阪電車に直結。(JRからは京都から奈良線で東福寺で乗り換え)1日全線乗り放題となる「えぇきっぷ」はおとな1000円、こども500円。出町柳、修学院、鞍馬駅で発売。

 ◆車両形式 デオ730系732号機(88年製造、18年改造)

 ◆旅客定員 85人(座席定員は30人)

 ◆運転区間 出町柳~八瀬比叡山口、所要時間は約14分、260円

 ◆運転日 火曜以外の平日19往復、土休日は12往復。特別料金は不要

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