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売りは150種の豊富な日本酒 大正レトロな落ち着いた上質でクラシカルな雰囲気

 元気いっぱいの女性スタッフ
 マスターの石本健さん
 (左から)ミョウガとセロリの浅漬け、ゴーヤのピクルス、あん肝のポン酢
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 神戸に素敵な立ち飲み店があると聞いて、おやじ記者は港町へ向かった。訪ねたのは三宮にある「スタンドクラシック本店」。その名の通り、上質でクラシカルな雰囲気で落ち着ける。売りは150種類ある豊富な日本酒の数々。グラス290円からで、獺祭(だっさい)は690円。神戸らしい、おしゃれなお店で酔っ払った。

 ◇   ◇

 おやじ記者だって、小粋に飲みたいときもある。そんな気分にピッタリなのが「スタンドクラシック本店」だ。そこそこ安くて、結構うまく、かなりおしゃれ。WINS元町で少しいい思いをした5月の夕まずめ、ぶらりと立ち寄った。

 場所は阪急電車神戸三宮駅西口から3分。三宮高架下へ入ってすぐ左手の海手側にある。肉バル「レッドロック」の直前で、間口は1メートルもないほどだから初めての人は通り過ぎないように、ご注意を。歴史を感じさせる重厚な扉を引くと、ジャズが聞こえてきた。階段を上がって2階へ。そこはもう別世界だ。

 大正レトロを思わせる明かりと土壁が落ち着いた雰囲気を醸し出す。昨年3月にオープン。元々はすし店だったらしく、L字形のどっしりしたカウンターに年季の入ったネタケース。壁にはJBLの立派なスピーカーが掛けられ、ジャズが腹に響く。時々通過する電車の音もBGMのようで心地いい。

 「しっとりした雰囲気で、立ち飲みにはあんまりない感じでしょう」

 マスターの石本健さんは同学年の53歳。俳優の竹中直人とお笑いタレントのゴルゴ松本を足して2で割ったような印象。「気恥ずかしい」とのことで顔出しはNGだったが、飲食店とデザイン畑を30年歩んできただけあって、実に若々しくおしゃれだ。

 この店のシステムに触れよう。売りは150種類ある豊富な日本酒。メゾネットのようになった3階にある酒蔵に寄り、飲みたいお酒を一升瓶ごと2階に持ち帰ってグラス(70cc)に注いでもらうというものだ。

 酒蔵の気温は5度に保たれ、ひんやり気持ちいい。お酒は5ランクに分けられ、ラベルに貼られた赤、黄、青などのシールによって、690~290円の値段が設定されている。「獺祭」「八海山」「百黙」などの横綱級は赤ラベルだ。

 マスターは「少しずつ、いろんな種類のお酒を分け合うのがいいんですよ。BGMの音量も大きいので近づかないと会話ができない。カップルにはいいかも」

 確かにテーブル席では2組ほどが仕上がり気味。うらやましくもなるが、そこは見なかったことにした。

 もちろん、その場で頼めるお酒も季節に合わせてマスターがセレクトしており、現在は「龍力」「立山」「風の森」「やまとしずく」の4種。なかでも「龍力」(190円)はこの店の主軸で酒蔵は兵庫県たつの市にある。明石出身のマスターの“兵庫愛”を感じた。

 「阪急なら5分前に出ても間に合います」とマスター。あまりの居心地の良さにくれぐれも終電に乗り遅れないように、ご注意を。

 ◆スタンドクラシック本店 〒650-0012 神戸市中央区北長狭通1丁目31の33 2F。正月三が日を除き、年中無休。営業時間は午後5時から深夜0時が基本。スタートは相談可。生演奏もでき、50人程度のパーティーもできる。

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