文字サイズ

絶好のロケーションが“隠し味” ビーナスブリッジから神戸の街を一望

 ガストロバック クエのフリット
 昼間のビーナスブリッジ
 オーナーシェフの太田匡宣さん
3枚3枚

 神戸有数の夜景スポット、ビーナスブリッジに近いリストランテ「ジャンカルド」は、イタリア料理をベースに創意工夫を凝らした洗練メニューに、絶好のロケーションが“隠し味”だ。4月27日公開の映画「となりの怪物くん」(東宝配給)の撮影時、出演者・スタッフのロケ弁を担当し大好評だった。

 ◇   ◇

 オーナー・シェフの太田匡宣(まさのぶ)さん(42)は、神戸市内のホテルレストラン勤務を経て2008年9月、兵庫県尼崎市武庫之荘で「ジャンカルド」をオープン。店名は映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の舞台となったイタリア・シチリア島の架空の村「ジャンカルド」から名付けた。

 年間1万人が訪れるほどの人気店になったが、ビーナスブリッジで長く続けてきたレストランが閉店すると聞き、後に入ることを決意。2013年5月に移転し再出発した。

 「(前の店の)お客さんには止められましたけど、このロケーションの魅力にはかないませんね」と話す。

 ビーナスブリッジは、諏訪山公園内の金星台と山頂展望台を結ぶブルーのらせん橋で、展望台は標高160メートルほど。レストランの窓からも神戸港、メリケンパークを一望できる。「この風景、夜景を見ながらお客さんはどんな料理が食べたいか。それを考えながらビジュアルにこだわり素材を厳選し、信念をもって料理しています」

 イタリアンが基本だが、ジャンルにとらわれず、ひらめきやその時々の“マイブーム”からメニューを生み出すという。

 「ガストロバック クエのフリット小松菜のピューレ添え」は、真空状態にできる鍋(ガストロバック)で調理したクエのフリット。揚げ物料理で、太田さんは「圧力鍋と真逆のもので、クエ自体にクエのだしを染み込ませることができる。素材の味が何倍にも生きるんです」。

 小松菜の濃厚なピューレ、ビーツの赤、墨塩の黒、大根、シチリアレモンが添えられた鮮やかな一品だ。サクッとした衣とホクホクとしたクエの身のうまみがじんわりおいしい。

 「となりの怪物くん」神戸ロケは昨年6月、菅田将暉、土屋太鳳らが参加してビーナスブリッジでのシーンを撮影。同店ではロケ弁50食を用意。パニーニ、神戸牛のライスコロッケ、鶏肉のカチャトーラなど豪華メニューにスタッフらも大感激だったという。自身も映画を愛する太田さんは「食事の時間だけでもホッとしてもらって良い作品を作ってもらいたいなぁ、という思いを込めました」。非売品なのが何とも残念。

 ◆ジャンカルド 神戸市中央区神戸港地方口一里山(ビーナスブリッジ横) 各線三宮駅からタクシーで10分。地下鉄県庁前駅から徒歩約20分。TEL078・251・5268。営業時間 午前11時半~午後4時(LO2時半)、午後6~11時(LO9時半)。月曜定休(祝日除く)。ランチ2800円から、ディナー6000円から。「ガストロバック クエのフリット小松菜のピューレ添え」はコースの一品。期間限定。

関連ニュース

    デイリーペディア

    旅最新ニュース

    もっとみる