緊張感ある“大人の空間”~阪急・相川

 オーナー・バーテンダーの金城直美さん
 直美さんオリジナルの「涼風」
2枚

 「BAR FIORE(フィオーレ)」は阪急京都線の沿線にある住宅街にたたずむ。オーナー・バーテンダーの金城直美さん(53)はすてきなアラフィフだ。エレガントなビジュアルなのに、中身はナニワのおねーちゃん!?居心地の良い、大人のためのバーを見つけました。

 ◇   ◇

 2000年8月28日にオープンして今年15周年を迎えた。「脱サラして20年。過ぎてみれば早かったですね」。大阪生まれ、大阪育ちの直美さん。誰もが知る大手食品会社に入社したが、配属先が瓶詰などの工場だった。「すごく良い会社でしたが、毎日工場で流れ作業をしていると10年先の夢を描けませんでした」

 たまたま行ったカルチャーセンターの「カクテル専科」が楽しく、お酒に興味がわいた。「バーテンダースクール」にも通い、「自分の店を持ちたい」という思いが募っていく。自分のペースで仕事ができるのも魅力に思えた。

 33歳で会社を辞めレストランや喫茶店などに勤めながら接客業を勉強。37歳のとき「フィオーレ」を開業した。キタやミナミではなく阪急京都線の沿線駅(相川駅)にしたのは「にぎやかな場所は私も好きなんですけど、ちょっと疲れません?住宅街にぽっかりあるような、ローカルでやりたかったんです」。

 カウンター8席を含む全14席。「リラックスできるけど、いい緊張感もあるような大人の空間」を演出する。「私、いろんな面でアバウトなんです。メニューはおいてないし不親切で時代に逆行した店かも」と笑う。それでも何ともいえない居心地の良さは、直美さんの持つ空気感、程よい距離感なのかもしれない。男性はもちろん、女性1人客も多く「お客さんに『この店は皆、いいお客だね』と言われたのが一番うれしかった」と話す。客が客を褒めるのは“いいお店”の証しといえるだろう。

 この日いただいたカクテルは直美さんオリジナルの「涼風」(800円)。グリーンティリキュールとピーチリキュールをミックスした、名前の通り涼やかな一杯だ。軽やかな手さばきにアバウトさは一切ない。2008年にはソムリエの資格を取り、ワインの種類も増やしている。

 「いつかウイスキーの故郷、スコットランドやヨーロッパでワイン巡りをするのが夢です。あ、あと恋人募集中って書いといて下さい(笑)」。気の合う相方さんが現れますように!

 ◆「BAR  FIORE」大阪市東淀川区相川2の17の31サンハイツ1F 阪急相川駅東口から3分。TEL06・4862・1440。営業19時~翌2時。不定休。※12月15、30、31日、1月1、2日休み。

 

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