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Go balls…

 【9月8日】

 ハンパない大迫勇也に救われたドーハの戦いを視ながら眠れなかった昨日の深夜である。負けられない中国戦の直前、日本代表監督の森保一が発していたコメントを思い、キーをたたいている。

 「最終予選の厳しさは覚悟している。(相手は)モチベーションも高く、死に物狂いで挑んでくるなか、その上をさらにいく準備をしないといけない」

 中国は死に物狂いで向かってくる。ならば、日本はその「死に物-」を凌ぐ覚悟をもって戦わなければやられてしまう。森保はそう語ったわけだけど、日本が「死」ななくて良かったと明け方に安堵したオッサン記者だ。

 死に物狂い-

 広辞苑によれば、【死んでもかまわないという気持ちで、懸命に物事に当たること。必死。しにぐるい】とある。

 容易に口にできない言葉であることはよく分かるし、それでも、最終予選●発進の中国がそれくらいの意気込みでぶつかってくるのだから…と、指揮官がこの言葉を選んだのもうなずける。

 「死ぬ気で打ちにいきました」

 これは、先週末の巨人戦で逆転サヨナラ弾を放った大山悠輔のコメントだ。この「死ぬ気」は、すなわち「死に物狂い」と同義だと僕は捉えるが、一時期不振にあえぎ主砲として後がなかった、土俵際の感情が詰まった発言だと考えれば、これまたうなずける。

 前夜大敗して迎えた負けられない戦いで、またしても大山が打った。打った瞬間それと分かる弾道で…。前夜、奥川恭伸にやられただけに、悠輔のことだから、死に物狂いで向かっていった。

 ちなみに…せっかくだから同点弾のロハスにも分かるように「死に物狂い」を英語になおせば…

 go balls out

 俗語でそんな表現をすることがある。ball?そう、野球のボールと同じワードだ。しかし、この場合複数形であることがポイント。なぜならば…。

 この俗語には諸説あるようだけど、一説には「『睾丸を出して』とも解釈することが可能で…」とする辞書もある。睾丸…そう、かつて清原和博が藤川球児に吐いたキン○マ(チン○コだったか)のことだ。これはもちろん「本当に付いているのか?」と聞いたわけではなく、清原は「それでもオトコか」と言ったのだけど、その派生でballsは「度胸」や「勇気」「ガッツ」という意味で使われることもある。

 Yusuke is the player with balls

 悠輔は肝が据わった選手だ-。

 振り返れば1週間前。伊藤将司が7勝目を挙げた中日戦で、連敗を「4」で止める殊勲打を放ったのが悠輔だった。1、2打席凡退し、三度(たび)巡った打席で3ボールから「go balls out」で決勝打を放った。

 「死ぬ気でいきました」

 悠輔はそう語っていた。残り37試合。「死に物狂い」の戦いは続く。=敬称略=

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