本当、そこだけなんです

 【3月24日】

 大阪阿倍野の総合病院に勤務する医療従事者が、当欄を読んで連絡をくださった。プロ野球で施される検温ついて、「やるならもっと安全に、もっと正確に測らなければ意味がないと思います」-。

 僕がある球場の関係者口で検温し、体温「34・9度」で入場OKが出た-という話を先日書いた。

 「それは、検温になっていません。冬場は外気が冷たいので、耳で測るなら、室内へ入ってから、ある程度の時間が必要です。それと、耳の検温は消毒を徹底しなければ感染が広がりかねません」

 例のウイルス感染拡大を憂う前述の医療従事者はそう語る。

 僕自身「34・9度」といわれ、笑って入場したけれど、その方いわく「そんな測り方をすれば、40度あっても34度台が出ることもある。ウイルスから選手を守る観点でいえば、耳の検温はどうかと思います」と指摘する。不特定来場者の耳に次々挿入する体温計はアルコール消毒が必要だけど、これも要注意なんだとか。消毒液は揮発するときに効果があるそうで一人検温した後、サッとアルコールで拭いてすぐ耳に入れると効果不十分。安全性に欠くそうだ。

 この日、当方は1軍に帯同しなかったので、阪神取材陣に聞けば横浜スタジアムも耳の検温だという。せっかくやるのであれば、選手、スタッフ、関係者の安全を守るべく、各球場で鉄壁のチェックシステムを敷くべきだろう。

 鉄壁といわずとも、そこはきっちり「守って」よ。J・マルテである。お得意様相手の先制ゲームでサードが2失策…打棒が向上すれど、それじゃ「助っ人」と呼べなくなる。昨年から引き続きマルテ推しの当欄だけど、先日も書いた通り、「サード=大山」を100%推す当欄でもある。

 「鉄壁」の代名詞といえば敵軍の遊撃手か。早いもので、彼がFAで阪神を去って3年目になる。

 「本当、そこだけなんですよ。タイガースだけですからね、ウチが一方的にやられたのは…」

 今季、DeNAが優勝するために何が必要か。大和に会って聞けば、そう話す。DeNAから見た昨季の阪神戦成績は、8勝16敗1分け。確かに一方的か…。

 「昔からそういう流れがあるのかもしれません。こっち(横浜)に来たら、皆、言ってました。タイガースにはずっと勝ち越せていないって…。去年にしても、自分たちは他のチームとはまともに戦っていますからね。ジャイアンツにも、カープに対してもそうですし…。阪神に弱い??相性でしょうね。だから、タイガースに勝ち越せば…。今年は楽しみですよ」

 そう語る大和の成績を調べてみると、なるほど、おもしろい。DeNAでの2シーズン、大和が対戦カード別打率で最も高い数字を挙げているのは…阪神。ちなみにこの2年間、彼は「打点」も阪神戦で最も挙げているのだ。阪神戦で、守って、打って…。ちょっと勘弁してもらえるかな。

 昨季は優勝予想をDeNAにした当欄だけど、今年は……明日書いてみたい。=敬称略=

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