下落知らず!ハマの福留株

 【5月25日】

 大手乳製品メーカーの株価が上がっているという。神戸新聞発刊の子ども新聞「週刊まなび-」を読んで知った。やっぱりタイガースの影響力って、ハンパないんだな…なんて感心してしまった。

 「ピノ(pino)にハマっています」

 きっかけはこの一言だった。ときは5月5日。発信者は福留孝介である、こどもの日、虎は甲子園でDeNAと対戦し、土壇場で劇的勝利をおさめた。九回サヨナラ弾の福留がキッズインタビュアーの質問に粋な応答。「いま、ハマっている食べ物はなんですか?」と聞かれ、お茶目に答えたのだ。

 「ちょっと前からハマっています」

 そんなやり取りが繰り広げられると、どうだ。ピノを買い込むファンのツイートが続々…。10連休のGWが明け、日本の平均株価が下落する中で、同メーカーの株価は3%上昇。神戸新聞がそのメーカーの広報IR部を取材すれば、「今後も福留選手にピノ好きでいていただけるように、商品作りに取り組んでまいりたいと思っています」と、喜んでいたそうだ。

 何かと凄惨な事件が多い昨今、そんなほっこりニュースに癒やされるオッサン記者である。

 ピノとは一口サイズのチョコアイス……って説明は要らないか。気象庁の発表によれば、この日は令和初の猛暑日になったそうで、横浜でもDeNA対阪神のプレーボールがかかった14時に30度超えを記録。ハマスタ一周して確認したわけではないけれど、おそらくピノを頬張って観戦していたファンも多かったはず…。

 いやぁ、勝ちたかったぁ。上茶谷大河をマウンドから降ろし、イケイケの局面でピノ好きの42歳にドカンと食らわして欲しかったけれど、そう、うまくはいかない。

 でも、根拠をもって3戦目に楽しみを取っておきたい。というのも、ここハマスタでの〈福留株〉が年々上昇しているからである。

 15年=打率・275(13試合)

 16年=打率・350(12試合)

 17年=打率・405(10試合)

 18年=打率・459(11試合)

 19年=打率・333(5試合)

 これが最近5シーズン、福留がハマスタで残した打撃成績。年々3%どころではない伸び率だし、この上昇曲線に〈ポジティブに〉照らし合わせるならば、19年は最終的に5割に届くかも。この日も八回まで阪神唯一の長打を放っていただけに最後も…。だから、きょう思いきりかっ飛ばせばいい。

 と、言いたいところだけど、おそらく、26日は福留の休養日。ベンチスタートになりそうだ。

 そこで問題になるのが、今季福留がスタメンを外れた4試合の勝率である。調べてみると、2勝2敗。○●○●…ときているので5試合目のきょうは○の番。ここも〈ポジティブに〉データを見る。

 長期視野でいうなら、福留を脅かす存在がこういう機会に株を上げて欲しい。若い選手にとって未だ厚い42歳の壁。福留株の下落を待つのではなく、うまく後継にハマってほしいと願う。=敬称略=

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