[1985年]バース、掛布、岡田 バックスクリーン3連発

 阪神がバース、掛布、岡田によるバックスクリーン3連発で宿敵・巨人を粉砕した。17日、甲子園で行われた巨人2回戦。7回2点を追う阪神は先発・槙原に襲い掛かった。まずはバース。「読み通り。ドンピシャ」と二死一、二塁から1号3ランで逆転。続く掛布はバースの放ったバックスクリーン弾よりやや左中間寄りへ2号ソロをドスン。最後の岡田の1号ソロは、バース、掛布より遠く、そして2人がかけたアーチの着地点のちょうど間で弾んだ。岡田は「あんなん、初めてや。3人連続で、偶然かなんか知らんけど、全部同じ方向やで。3人なんか…。あんなんないで。よう行ったもんやわ!」と試合後も興奮していた。掛布が言った。「岡田の本塁打…。あんな当たり見たことない。ど肝を抜かれた!」。打った本人たち、打たれた槙原、そして観客。見た者全てがド肝を抜かれた3連発だった。

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