阪神・佐藤輝 激走“Vランニング弾”4番お目覚め!自己最多10度目の猛打賞「感じはね、良かったです」
「阪神6-4広島」(5日、甲子園球場)
虎の4番が目覚めた。阪神・佐藤輝明内野手(27)は二回先頭で中前へ14打席ぶりの安打を放った。同点の五回1死一、二塁の好機では痛烈な右前打。この打球を野間が後逸し、送球も乱れる間に佐藤輝も生還。“ランニング3ラン”で一気に勝ち越した。七回にも左前打を放ち、自身初となるシーズン10度目の猛打賞をマークした。チームは連敗を2で止め、7月初白星。巨人と同率首位の座を守った。
雨の甲子園で、佐藤輝が梅雨明けを宣言した。基本に忠実なセンター返し、目の覚めるような引っ張り、技ありの流し打ち。3本の単打でたたみかけ、7月の初勝利に貢献した。「まあまあ、良かったんじゃないですか」。4試合ぶりの快音。少しだけ表情が緩んだ。
二回無死。14打席ぶりのHランプが復調の合図となった。床田のスライダーをバットの先で押し込み、中前へポトリと落とす。チーム初安打でスタンドを盛り上げ、前川の同点適時打をお膳立てした。そして、珍事を呼び込む。
同点の五回1死一、二塁。強烈な打球を右前へ運ぶと、これを右翼の野間が後逸。送球も乱れる間に自身も本塁を駆け抜けた。二つのエラーが記録されて打点はつかなかったが、実質“ランニング3ラン”。この一打が勝負を決めた。
七回には左前打を放って5月24日の巨人戦(東京ド)以来、42日ぶりの猛打賞。シーズン10度目の3安打以上はキャリア初となった。「(スイングの)感じはね、良かったです」。好結果の裏では悩み抜いた上の修正力があった。
3日の広島戦(甲子園)で敗戦後、約55分もクラブハウスへとつながる選手通路に姿を見せなかった。普段は野手の中でも序盤から中盤ほどで出てくるだけに、異例のこと。修正点を洗い出す作業をしていたという。
「シーズンを通して、ずっとあることなので。それ(修正点の見直し)はね、毎日やってる作業なので。きょうは結果が出て良かったです」
自身の映像に限らず、毎日のようにメジャーリーガーなど人の打撃を見ている。何かのヒントを探り、今回も自らで修正ポイントを確認。この自己分析と引き出しの多さが、打率3割超えと安定した成績を残す要因の一つになっている。
チームは連敗を「2」で止めた。7月の初勝利は雨天中止もあって、5日ぶりの白星。デーゲームで同率首位の巨人も勝ったが、譲らなかった。7日からは敵地で宿敵との直接対決に臨む。「また、頑張ります」。上昇気流に乗った虎の4番が怖いということを、今季の球場別打率4割超えの東京ドームで思い知らせる。
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