阪神・中野V撃 30歳バースデー自らお祝い 愛妻&娘が原動力「帰ったら『パパ頑張ったよ』と伝えたい」

 「広島3-12阪神」(28日、マツダスタジアム)

 ここまで「主役」という言葉がふさわしい男はいない。阪神・中野拓夢内野手が30歳の誕生日に決勝の勝ち越し適時三塁打。「自分で自分の誕生日を祝いたかったので良かったです」。三十路(みそじ)を迎えた一戦でヒーローになり、とびっきりの笑顔をつくった。

 初回1死。三塁側スタンドから誕生日を祝う大合唱が起こった。まずは景気づけに中前打で森下の先制2ランをお膳立てする。そして、スポットライトを浴びたのは同点の七回1死一、二塁だった。高の変化球を右中間へ運び、一気に2者を生還させた。

 プロ入り後は2022年に2安打、昨季は猛打賞と自らでバースデーを祝っている。「プロに入ってから『結構打ててるな』と自分でも思っていました」。27日はファンの女の子から一輪の花をプレゼントされ、大事そうに持って球場入り。宿舎の部屋には伏見からサプライズでケーキが届けられた。自分の力だけでは活躍できないからこそ、周りへの感謝も忘れない。

 そして、家では愛妻とまな娘が待っている。5月上旬には初めて3人で外出。「毎日、会えるわけではないから、ずっと見ていられる。かわいい」と一番のモチベーションだ。「帰ったら『パパ頑張ったよ』という報告を奥さんと子どもに伝えたい」。最高のスタートダッシュとなった30代。衰えるどころか、進化を続けていく。

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