【西山秀二氏の眼】阪神とDeNAバッテリーの差が勝敗を分けた 真っすぐを生かし切った高橋-伏見 高めに集めた尾形-松尾
「阪神2-1DeNA」(21日、横浜スタジアム)
阪神・高橋遥人投手(30)が今季5度目の完投勝利を挙げ、球団では1985年の中田良弘氏以来41年ぶり、左腕では初の開幕9連勝を飾った。強力DeNA打線相手でも9回5安打1失点と“遥人無双”は継続。109球の熱投で自身初の2桁勝利にもリーチをかけた。チームは3連勝で単独首位に返り咲いた。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「スピンの利いた浮き上がるような真っすぐを生かした阪神バッテリーと生かせなかったDeNAバッテリーの差が勝敗を分けた」と指摘した。
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阪神・高橋、DeNA・尾形の両先発は左右の違いはあるが、ともに球持ちが良く、スピンの利いた浮き上がるような真っすぐを投げる。そんな特徴のあるいいボールを生かしきった阪神バッテリーと、生かせなかったDeNAバッテリー。その差が勝敗を分けた。
高橋-伏見のバッテリーは真っすぐも変化球も、徹底して低めにボールを集めた。打者の目線は低くなり、ワンバウンドの変化球もストライクに見えて振ってしまっていたし、打っても内野ゴロにしかならなかった。
一方のDeNAバッテリーは、高めの真っすぐに威力があると判断すると、高めばかりを要求していた。確かに空振りは取れるが、阪神打者の目付けは完全に高めにいき、低めの変化球を全く振らず、ストライクゾーンに入ってくる高めからの変化球にしか手を出さなかった。
よく言われることだが、低めにスピンの利いたいい真っすぐを投げないと、低めの変化球をバッターは振ってくれない。
阪神バッテリーは特徴をきっちり生かした配球ができていたが、DeNAの尾形はあれだけの真っすぐを持っていても、高めにボールを集めたために、自分を苦しくしてしまう形になった。
必殺技は、ここぞの場面で使うからこそ威力を発揮する。若い松尾と、ベテラン捕手である伏見の経験の差が出た一戦だった。
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