阪神・森下 プロ初2打席連発 立石バットで13号&14号 佐藤輝と競演キング並走 セ30勝1番乗り

 「ロッテ3-4阪神」(30日、ZOZOマリンスタジアム)

 敵地の暴風を切り裂く3発で、阪神はヤクルトより18分早くセ・リーグ一番乗りの30勝を決めた。森下翔太外野手(25)が13、14号、佐藤輝明内野手(27)は14号本塁打を放つ活躍で、ロッテに2連勝。森下は自身初の2打席連発で今月に入って6本と量産している。チームは交流戦初のカード勝ち越しとともに、5月の月間勝ち越しも果たした。

 どこまで飛ぶのか-。幕張の青空に向かって打ち上げた一撃が、両手に確かな手応えを残した。“マリン風”は関係なし。東京湾のきらめく水面を臨むスタンド最上段へ、白球は消えていった。リーグ30勝一番乗りを導く今季14号。ゆったりとダイヤモンドを1周した森下は、ベンチにいたドラフト1位・立石の胸をコツンと小突いた。

 「とにかく自分のスイングをするだけだという気持ちで打席に立ちました」

 3-1の五回2死。ベテラン・唐川に対し、1ボールから浮いたカットボールを逃さなかった。鮮烈な打球は高々と舞い上がり、虎党が待つ左中間席最深部へ。今季最長となる飛距離141メートルの特大弾に「会心?角度もついたので、そうですね」と納得顔を浮かべた。

 鮮やかなアーチを描いたかと思えば、背番号1らしい弾丸ライナーも放った。同点を許した直後の三回だ。2死一塁から初球・低めツーシームを振り抜いた打球は、低い弾道でホームランラグーンに一直線。「後ろのテルさん(佐藤)につなぐ意識でしたが、最高の結果になって良かったです」。プロ初の2打席連発。27日・日本ハム戦(甲子園)で今季12号を放って以来、12打席ぶりの安打となる一発に「打ててない試合が続いていたので、何とか一本出せて良かった」とうなずいた。

 試合前練習中には、ベンチ内で藤川監督から助言を受ける場面があった。詳細は心に秘めたが、「良いアドバイスをもらいました」と森下。指揮官は「打席での考え方が少しでも楽になればと」と明かし「本人にとってどうだったかは分かりませんけど、良い形で打ってくれましたね」と目を細めた。チームを背負う25歳。心を和らげる金言に、そっと支えられた。

 “ラッキーアイテム”も後押しした。2ホーマーを放ったのは、実は立石のバット。黄金ルーキーの力も拝借し、「気分転換になった?そんなところです」と笑った。

 六回には左翼守備で落球し得点を許すミスもあったが、チーム一丸でリードを守り2連勝。佐藤輝とのアベック弾で、キング争いは並走となった。「(状態を)上げてかないといけない。なかなか攻めあぐねているので、やっぱ得点っていうところも、取っていきたい」。圧巻の2発から、上昇気流に乗っていく。

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