阪神・石井 キャリアハイで初タイトル「最優秀中継ぎつかみたい」 来季テーマ「諦めていたものを取り戻す」

 トークショーでもボディビルポーズを披露(撮影・西田忠信)
 トークショーで笑顔を見せる石井(撮影・田中太一)
 トークショーでデイリースポーツ・北村孝紀記者(左)と会場を盛り上げる石井(撮影・西田忠信)
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 阪神の石井大智投手(28)が6日、来季の目標に自身初のタイトル獲得を掲げた。今季は日本記録を塗り替える50試合連続無失点と完全に無双した右腕。ただ、抑え起用やケガによる離脱もあり、最優秀中継ぎには届かなかった。経験を積み、立場の変化も感じる中で、キャリアハイを目指すと宣言した。

 これまで数字や個人タイトルについて、自らの口に出してこなかった石井が、ハッキリと言葉にした。「今までは、数字の目標は避けてきたんですけど、もうそういう立場ではない。球団からも成績は望まれているので」。責任と自覚がにじみ出ていた。

 思いを強くした瞬間があった。11月26日のNPBアワード。NPB新記録の50試合連続無失点をたたえる「コミッショナー特別表彰」を受けた。「すごく光栄なこと」と、初めての晴れ舞台はうれしかったが「自分でつかみ取ったものではない。やっぱり最優秀中継ぎをつかみたい」とタイトルへの思いが強くなった。

 最強のリリーバーになるため。来季のテーマは「諦めていたものを取り戻すこと」。今季はフォークの状態が良くなかったことと、打者の特徴を加味し、より効率良くアウトを取る手段を選んだ。それにより、奪三振率が前年に比べて大きく落ちた。「三振が全てではない」という考えは持ちつつ「リスクの少ない三振を増やしたい」と、取りたいところで取れるように、苦しんだフォーク、直球の威力増をテーマにしている。

 年中無休で練習を欠かさない右腕。オフ突入後は全身の筋力アップを図っている。さらに、軽めではあるがブルペン投球も行っている。「傾斜で投げておくことが大事」。感覚を忘れないため、例年よりもマウンドから投げる回数を増やしている。

 今月中旬にはハワイ優勝旅行が待っている。リフレッシュの時間にもなるが「ホテルの中にジムがあるので、もちろん行きます」と限られた施設でトレーニングに励む。

 チームとして連覇、日本一奪還、初の個人タイトルを目指す来季。「すごく大事な一年になるのは間違いない。阪神、関西が盛り上がるシーズンにしたいですね」。石井は猛虎軍団のブルペンを支え、頂点を極める。

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