阪神・佐藤輝 3戦ぶり復帰でハッスル守備 ヒットは出ずとも「もう全然問題なく。大丈夫です」
「阪神4-0DeNA」(19日、甲子園球場)
試合開始30分前。甲子園が沸いた。「4番サード・佐藤輝」のアナウンス。拍手とどよめきに包まれた。疲労の蓄積のため、2試合続けてベンチを外れていた阪神・佐藤輝明内野手(26)が、本拠地甲子園で復帰。待ちわびた虎党の歓声が期待の大きさを物語っていた。
華麗な守備を連発した。三回、蝦名の放った三塁線の打球に飛びついた。素早く立ち上がり一塁へ送球しアウトに。本人も「いいプレーができた」と納得の表情。次々と難しいゴロをさばき、マウンド上の早川も頭をぺこり。甲子園初先発のルーキーをもり立て、白星をアシストした。
打撃ではヒットこそ出なかったが、豪快なフルスイングは変わらず。五回に四球で出塁した際は、果敢に盗塁も仕掛けた。全力でグラウンドを駆け回り「もう全然問題なく。大丈夫です」と順調な回復ぶりをアピールした。
試合に出続けることにこだわりを持っている。4月上旬、体調不良で2試合続けてスタメンから外れた。主力としての責任感があるだけに悔しかった。「出るために最善の準備はしてます」。ケガにも細心の注意を払い、練習前には入念なストレッチも欠かさない。自身の体と相談しながらにはなるが、ファンを喜ばせるためにも試合に出たかった。
この日は試合前練習でも、軽快な動きを披露。終了後には報道陣に対し「いけますよ!大丈夫です!僕は元気です!」と力強く言葉を残し、クラブハウスへ引き揚げていた。宣言通り、元気な姿でグラウンドに戻ってきた。
藤川監督は「グラウンドに出て、最後の方までプレーしていたので」と短期間での復帰に安堵(あんど)。それでも「コンディションなどが一番ですけど」と慎重な姿勢は崩さなかった。
シーズンも残り8試合。大台の40本塁打、100打点も手の届くところにある。虎の主砲は全力プレーで結果を出し、チームに貢献し続ける。
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