阪神・門別 また六回投げきれず 悔し5回2/3を4失点 2死から死球、四球で交代「申し訳ない」

 力投する先発の門別(撮影・中田匡峻)
 6回途中、交代を告げられた門別(中央)=撮影・北村雅宏
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 「中日5-4阪神」(30日、バンテリンドーム)

 踏ん張り切れなかった阪神・門別啓人投手はベンチからぼうぜんとグラウンドを見つめた。4-2と2点リードの六回。走者を残して途中降板すると、リリーフが同点を許し2勝目の権利を失った。

 5回2/3を投げて4失点。「2アウトから死球でもったいないことをしてしまいました。勝ち越してもらった後のイニングを完了させることができずに申し訳ないです」。100球の力投も悔しい結果に終わり、反省が口をついて出た。

 またしても六回の壁を越えることができなかった。直前に打線が3点を奪って逆転。大きな援護を受け、無死から板山、上林といずれも直球で連続三振に仕留めた。自己最長の6回を投げきるまであと1アウトだったが、届かなかった。

 ボスラーに死球、さらには中田を四球で歩かせると、交代が告げられた。汗をびっしょりかき、帽子の色は変色。疲れの表情は隠せなかった。

 先輩に後を託して祈るようにベンチの最前列で鼓舞したが、思いは届かない。2番手・岡留は細川に四球を与え、2死満塁から投入された3番手・島本が高橋周に右前への同点2点適時打を浴びた。

 門別は今季ここまで、六回のマウンドには2度上がっていたが、いずれもイニング途中での降板。「中継ぎに負担をかけている部分が多いので、自分がもっと投げられたら休めると思う。1イニングでも多く投げることを意識したい」。チームは9連戦の2試合目。ブルペンを休ませたい思いは強かったが、結果につながらなかった。

 ただ、この日は開幕から先発した3試合全てでコンビを組んでいた梅野ではなく、坂本とのバッテリーだった。直球、変化球と緩急をうまく使いながら、自己最多の1試合6三振を奪うなど、力を発揮する場面もあった。先発の中心として成長していくためにも、悔しさは糧にして次回登板につなげる。

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