阪神・森下 開始4分での電撃先制打 1番・近本からわずか7球 3番定着後は打率・361と絶好調

 「DeNA2-3阪神」(23日、横浜スタジアム)

 開始からわずか4分、7球で阪神打線が試合を動かした。断続的に振り続けた雨も上がった午後5時45分。電光石火の攻撃は近本光司外野手(30)のバットから始まった。好投手・ジャクソンを相手に初球、2球と積極スイングのファウルでタイミングを計ると、3球続いた直球を鋭く中前に運んだ。

 「展開として早いカウントで走ることができた。結果的にそういう形になったので、それはすごくよかったと思います」

 バットだけじゃない。3年連続盗塁王は中野の打席で初球から迷わずスタート。今季4個目の盗塁を決め、犠打で三塁に進んだ。ここで打席に立った森下翔太外野手(24)も初球攻撃。真ん中高めの153キロを右前に運んで先制点だ。この間、わずか7球。チームとして意図を感じる攻撃で主導権を握った。

 ジャクソンとは1日に京セラドームで対戦。7回まで3安打1失点に抑え込まれ敗れた。積極スイングについて小谷野打撃チーフコーチは「常に積極的に、大胆にと心がけてくれている」と明かす。裏目にハマれば淡泊な攻撃。それでもベンチとしてブレず、選手を送り出すと決めている。

 「それは人の受け止め方。その日、その日で何を実行するか。テーマを持って年間を通してやっていこうと。追い込まれたら球数を投げさせるアプローチも、今日に限らずやってくれています」

 3番に定着以降、8試合で打率・361、4打点と好調を維持する森下も「場面を整えてくれたので。自分はもう浮いた球を積極的に打つだけでした。内野も前進で外野フライでも、と。(気持ちの)余裕が詰まってもいいところに落ちてくれた」と、先輩たちのチャンスメークに感謝した。

 攻撃から試合が始まる敵地で7連勝。盗塁にエンドランも含めチームで、積極的な作戦が主導権を握る要因になる。「すごくいい形で回してくれているので。自分が打っているというよりかは、状況がそうさせてくれている」と森下。わずか7球、打線で奪った1点。延長戦を勝ち切った試合の貴重な先制点となった。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス