阪神・伊藤将は「もう少し低く」、畠は「1つ1つのボールにつながりを」紅白戦両先発の課題を指摘【西山秀二の視点】

 1回、佐藤輝に先制2ランを浴び悔しがる畠(撮影・金田祐二)
 紅白戦で先発した伊藤将(撮影・中田匡峻)
 1回、前川の打球を好捕する伊藤将(撮影・田中太一)
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 「阪神紅白戦、白組3-5紅組」(9日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 白組の先発・伊藤将司投手(28)が1回を1安打無失点と上々の投球をみせ、紅組の先発・畠世周投手(30)は佐藤輝に一発を浴びて1回を2安打2失点だった。両先発の投球をネット裏で見守ったデイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「ともに一発回答とはならなかった。課題が見えた登板になった」と指摘。それぞれに具体的な修正ポイントを挙げた。

 昨季4勝にとどまり、今季の復活を期す伊藤将は最速147キロの直球を主体に投じ、西山氏も「真っすぐは普通に投げられている」と球のキレや強さには合格点を出した。

 一方で「昨年は真っすぐが高く入って痛打を浴びるケースが多く、本人も『低く集める』ことを意識していると思うが、全般的にまだ少しコースが高い」と分析。「変化球については言うことがない投手。いかに真っすぐを低く投げられるかが、復活への鍵になる。どんどん真っすぐにこだわってやって欲しい」と今後の修正に期待を寄せた。

 畠については「ブルペンで投げている時から真っすぐも、変化球もすごく良かった。この試合もボール自体は悪くなかった」と一定の評価をしつつ、「ただ1つ、1つのボールがつながっていない。前の球を生かせていない。ボール先行になって、自分有利のカウントをつくれなかった」と指摘した。

 課題は制球力、そして変化球の使い方にあるという。

 「畠と言えば、真っすぐと低めに投じる変化球。ただ、相手ももうその投球パターンが分かっているから、近年はなかなか低めのボールゾーンへの変化球は振ってくれなくなっている」とし、「真っすぐを投げた後に同じ高さから落としたり、見逃されてもストライクになるコースをもっとしっかり突くとかね。変化球の使い方に対する意識を少し変えてみてはどうか」と意識改革を求めた。

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