阪神・ドラ2今朝丸 堂々初ブルペンに平田2軍監督「大したもん」「やっぱり報徳のエース」高卒ルーキー大絶賛
「阪神2軍春季キャンプ」(3日、具志川)
阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が3日、具志川キャンプで初めてブルペンに入り、切れのいい真っすぐにフォークなど変化球を交えて30球を投じた。平田2軍監督はマウンドでの堂々とした投球姿勢、高卒ルーキーとは思えない状態の良さを絶賛。昨秋ドラフトで高校生屈指と評価された大型右腕が、上々の第一歩を踏み出した。
風格を漂わせた。直球のみならず多彩な変化球を187センチの高身長から振り下ろす。大勢の首脳陣と観客が集結する中でのキャンプ初ブルペン。今朝丸が多くの視線に左右されることなく、キレのあるボールを投じて存在感を示した。
「状態よくしっかり新人合同自主トレでやってきた成果が、結構出せたんじゃないかなと思います」
直球にカーブ、スライダー、そしてフォーク。全球種の投球を事前に決めてマウンドに上り、落ち着いて30球を投じた。報徳学園時代に23、24年と2年連続で選抜高校野球大会に出場した右腕は、この時期に本格的な投球を行うことに慣れており、「結構、体が実戦の体になっていた」と例年通りの仕上がりを強調した。
まだ本調子ではないと言うが、見守った平田2軍監督からは称賛の言葉が相次いだ。
「びっくりしたよ。フォークとか、やっぱり器用なんやろうな」
初ブルペンでいきなり変化球を巧みに操った姿に、驚きを隠さなかった。高校生らしからぬ堂々とした立ち振る舞い、表情をほとんど変えずに黙々と投げ込むスタイルも絶賛。「マウンドさばきというか、そういうのも落ち着いている。大したもんだ。やっぱり報徳のエースだな」とうなずいた。ボールを受けた藤田からも「球が強い」と高評価を得た。
1月の新人合同自主トレでは走り込みなど、質量ともに豊富なプロのメニューをこなしてきた。「球のキレが変わった。力みは全くなかった。しっかり自分のピッチングができた」。地道に積み重ねてきた練習の成果を実感する、初ブルペンともなった。
まだまだ線は細いが、2年連続センバツ準優勝に輝いた18歳の大きな体には無限の可能性が詰まっている。「次のブルペンでも今日以上のいいピッチングができるように」と今朝丸。飛躍のために着実に心身を磨いていく。
◆今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年6月2日生まれ、18歳。神戸市出身。187センチ、77キロ。右投げ右打ち。投手。報徳学園から24年度ドラフトで阪神から2位指名。報徳学園では1年秋からメンバー入り。2年春から2年連続センバツ準Vを経験。3年時には高校日本代表入りを果たしており、大舞台での経験も豊富。趣味は寝ること。好きな食べ物はラーメン。
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