阪神・岡田監督 打線組み替えズバリ「2通りね、打順を考えてた」七回にゲラ!継投も冴えた

 4回、木浪の走者一掃の適時二塁打で喜ぶ佐藤輝、森下ら阪神ナイン
 7回、勝ち越しの適時打を放った渡辺は佐藤輝に迎えられ笑顔を見せる(撮影・田中太一)
 7回から3番手として登板したゲラ(撮影・堀内翔)
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 「巨人5-8阪神」(13日、東京ドーム)

 周到な準備こそが岡田野球の真骨頂だ。打順組み替えが的中した阪神・岡田彰布監督は試合後、「2通りね、打順を考えてたんだけど」と明かした。一つは通常の打順。もう一つは左投手対策として佐藤輝をベンチに置き、右打者を並べる打順だった。

 結果は“佐藤輝外し”の選択が奏功した。4点差を追い付かれる嫌な流れだったが、七回1死満塁で佐藤輝に代わり三塁で起用した渡辺が左中間へ走者一掃の適時二塁打を放って勝負を決めた。

 渡辺の打席でも岡田監督は“次の一手”を用意していた。相手投手が左腕の高梨から右腕のケラーにスイッチすると読み、代打で佐藤輝を準備させていた。相手ベンチが高梨を続投させたため、渡辺をそのまま打席に送った。指揮官は「おお、意外やったな」と思わず目を丸くし、「佐藤が怖かったのか、渡辺で抑えられる(と思った)のか、それはちょっと分からない」としてやったりの表情を浮かべた。

 3点を勝ち越した直後には、今季初めてゲラを七回に投入した。「3番(坂本)、4番(岡本和)がちょうど右なので」と狙いを説明。同点の場合には伊藤将を起用する予定だったが、リードしたことで3連投の桐敷も惜しみなく送り出した。

 勝ちパターン4人の順序を自在に入れ替える継投で逃げ切った。広島が敗れたため、一夜にして自力優勝が復活。「そら、大きかったよ」と、この勝利が持つ意味をかみしめた。

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