阪神・渡辺 満塁機で千金V撃!走者一掃の勝ち越し二塁打 7・17以来スタメン起用に応えた

 「巨人5-8阪神」(13日、東京ドーム)

 4点差を追いつかれた重苦しいムードを振り払う一撃に、感情を爆発させた。3番スタメンの阪神・渡辺諒内野手が満塁機に値千金の走者一掃勝ち越し二塁打。「いい場面で回してくれて。フミさん(原口)から始まってね、チカさん(近本)だったり。しっかりかえせたのでうれしかったです」。ベース上でガッツポーズを決めてから、両腕を突き上げ、力強く手を打ち鳴らす。歓喜のアクションはこれだけで終わらず“カモメダンス”も付け加えてベンチと喜びを共有した。

 同点の七回だ。原口の四球、近本の右翼線二塁打、中野の四球で作った1死満塁の絶好機に打席に入った。「フォアボールの後で絶対ストライクゾーンに投げたいのがピッチャーの心理」。読み勝ちだった。ストライクゾーンに来た高梨の初球ツーシームをとらえると打球は左中間を破った。

 五回の打席では今村のツーシームにバットが空を切って、空振り三振。「そういった状況で4打席目に立って、初球のツーシームをしっかり打てた。代打で行ったらスライダーを狙ってたかもしれないですし。そういう駆け引きだったり、スタメンじゃなきゃできないことがたくさんある」。複数打席をこなせるからこそ、試合中の反省を生かせた。四回先頭では10球粘って四球を選び、3得点の呼び水となった。

 7月17日・巨人戦(東京ド)以来、今季26試合目のスタメン起用。ベンチスタートが多いが、「最初から出てないから、何かをやる、やらないはないですね」と気持ちの作り方、準備の仕方は変わらない。「常に出ると思って練習してます。スタメンとベンチ、心境の違いはないですね」。どんな状況でも心身ともにコンディションを整えているからこそ、最高の力を発揮できる。

 スタメン出場に「緊張はありました」と本音を漏らしつつ、大仕事をやってのけた。「継続することが大事。守備も含めて継続していきたい」とチームへの貢献を約束。虎の背番号25はいかなる時も静かに牙を研いでいる。

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