阪神・村上 完璧鯉斬り!今季初実戦2回0封 3・29開幕争い絶好発進 堂林の内角ズバッ!自賛見逃しK斬り

 「練習試合、広島0-4阪神」(18日、コザしんきんスタジアム)

 阪神・村上頌樹投手(25)が18日、練習試合・広島戦(コザ)で先発し、今年初の実戦登板で順調な仕上がりを披露した。2回無安打無失点2奪三振と安定感を光らせて「いい感覚で投げられました」と納得顔。昨季リーグMVP右腕として、開幕投手最有力と呼ばれるのにふさわしい投球を見せつけて『3・29東京ドーム』に照準を合わせた。

 1年前の沖縄とは立場が全く異なり、風格さえ感じさせた。今年初実戦の初回、先頭の新助っ人・シャイナーを初球の直球で一飛に片付けた村上。1死から失策で出塁を許すも、2死一塁で迎えた堂林との対戦でMVP投手の真価を発揮した。

 フルカウントからの7球目だ。内角に構えた坂本のミットに糸を引くような直球が吸い込まれた。「堂林さんのインコース真っすぐは良かったかなと思うので、次もそういう球をしっかり投げられるようにやりたい」とこの日のベストピッチに挙げた1球。見逃し三振で三つ目のアウトを刻み、スタンドの虎党から拍手を向けられ、汗を拭いながらベンチに戻った。

 貫禄の立ち上がり無失点。昨季先発21試合で初回失点は一度もなかったが、“ゼロ発進”をしっかり継続して見せた。「初回はチームが乗るためには大事な回だと思うので。初回だけじゃなくて、全イニングしっかり抑えられるようにやっていきたい」と先発投手のポリシーを強調した。

 二回2死は中村貴からチェンジアップで空振り三振を奪うも振り逃げ。続く石原には直球を投げ込んだ後、最後は変化球で三ゴロに仕留めた。「チェンジアップでも空振りを取れましたし、ツーシームもしっかりコースに投げ切れたんで、初めての実戦にしては良かったかな」と手応えバッチリの27球。「昨日もみんないいピッチングしていましたし、ヤギ(青柳)さん、(伊藤)将司さん、モンちゃん(門別)と。負けないようにと思って上がりました」とチームの対外試合2連勝を好投で飾った。

 キャンプ直前には「なるべく投げないように。投げてたらいろいろ考えて、楽しくなって球数がいっちゃうので」と投球意欲を封じる意向を示していたが、いざフタを開けてみると、精力的な投げ込みをこなしてきた。第2クールまではブルペン皆勤。この日までにブルペン投球は606球まで積み上がっている。

 「しっかり開幕ローテーション、開幕投手を目指してやっていくだけ。次の試合もアピールできるようにやっていきたい」。3月29日・巨人戦のマウンドが脳裏に浮かぶ。2月の鍛錬を自身初の大役へと必ずつなげる。

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