阪神・岩崎 防御率0点台“守護神”目指す チーム連覇へ強い決意“負けない投手”に

 遠投する岩崎
 マウンドから投球する岩崎(撮影・佐藤厚)
 沢村栄治氏の銅像をバックにポーズを決める(右から)及川、島本、岩崎、川原、桐敷、栄枝(撮影・佐藤厚)
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 阪神の岩崎優投手(32)が13日、地元・静岡市の草薙球場で島本、桐敷、川原、及川、栄枝と行う合同自主トレを公開した。昨季は初のタイトルとなるセーブ王を獲得し、18年ぶりのリーグ制覇&38年ぶりの日本一に大きく貢献した左腕。“負けない”守護神として強い決意を示した。

 マウンドで投げる後輩を、岩崎は真剣なまなざしで見つめていた。島本、桐敷、川原、及川の左腕4人に捕手・栄枝を引き連れての合同自主トレ。気づいたことがあれば助言を送る。自らも含めて作り上げるのは勝利に導くブルペン陣だ。

 昨季は60試合で3勝3敗12ホールド、35セーブ、防御率1・77。自身初タイトルのセーブ王でリーグ優勝と日本一に貢献したが、球団史上初の連覇を狙う虎の守護神として、さらなる高みを目指す。

 「毎年、防御率とかは気にしながらやっています。(0点台は)そんなに簡単じゃないことは分かっているんですけど」

 難易度の高さを承知の上で目標とするのが、防御率0点台。チームのために“負けない投手”となる。「去年はリードでいって、同点で止められないことが多くて負けっていうパターンが多かった。同点で止めなければならない」。リードを許さなければ、チームの勝機を高められる。

 過去、防御率0点台でのセーブ王は97、98年の佐々木主浩(横浜)と02年の豊田清(西武)の2人だけ。阪神では藤川SAが2006年に防御率0・68、08年が0・67だったが、2度の最多セーブ獲得時は07年が1・63、11年が1・24。岩崎が今季の目標を達成できれば、球団初の快挙の可能性も高まるが、何より考えるのはチームの勝利だ。

 そのためにも、受け継がれるのは先輩からの教え。合言葉になっているのが「ブルペンで勝つ」。日本一に輝いた昨季も、登板を控える投手陣に岩貞とともに伝えていた。

 「ビハインドでいく投手も試合をつないでいけば打線が頑張って勝ちを拾えたりする。拾うためには野手に力が必要ですけど。そのチャンスをブルペンで与えられるように」。さらに強いチームとなるために、救援陣に強い思いを伝え、一丸で戦う。

 ◆岩崎の23年シーズン チームのリーグ優勝&日本一に貢献する35セーブで自身初タイトルとなる最多セーブ。一方で3敗しており【1】6月17日・ソフトバンク戦(甲子園)【2】8月29日・DeNA戦(甲子園)【3】10月4日・ヤクルト戦(神宮)で黒星。なおシーズン無敗のセーブ王は過去3人で1997年の横浜・佐々木主浩、09年の日本ハム・武田久、20年の西武・増田達至。

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