「東京ヤクルトスワローズ５－６阪神タイガース」（２日、神宮球場）

　阪神は連勝を飾り、“アレ”へのマジックを「１７」とした。デーゲームで２位・広島が中日に勝利したため、負ければマジック再消滅の危機だったが、打線が奮起した。

　２点を先制された阪神が、三回にビッグイニングを作る。まずは２死二塁から近本の右前適時打で１点を返すと、続く中野は四球を選んで２死一、二塁と好機演出。ここで「３番・左翼」に抜てきされた小野寺が右翼線へしぶとく落とす２点適時三塁打を放ち、一気に逆転に成功した。

　続く大山が四球を選ぶと、佐藤輝がとどめを刺す。相手先発・ピーターズから「ファウルかと思った」という右翼ポール際への１６号３ランを放り込み、この回一挙６点を奪った。

　先発の青柳は今季７勝目をマークした。初回２死二塁から村上に先制の右越え２ランを献上。それでも、味方の援護を得て粘りの投球を展開した。六回２死二塁で代打・川端を迎える場面で、２番手・島本に交代。島本はきっちりと二ゴロに仕留め、青柳は５回２／３を６安打３失点で自身４連勝とした。

　八回に登板した岩貞がピンチを招いて１点差に詰め寄られたが、２死一、二塁の場面で石井が浜田を見逃し三振に仕留め、九回は岩崎が締めた。