【岡義朗氏の眼】状況を把握して狙い球を完璧に仕留めた阪神・大山

 「阪神4-1巨人」(28日、甲子園球場)

 阪神は各打者が役割を理解し、どの球を打つべきかが明確になっているような攻撃を見せた。象徴的だったのが、七回1死満塁で大山が放った左翼線2点二塁打だ。

 巨人バッテリーは積極的に打っていくタイプの大山の特徴を逆手に取り、初球の直球で詰まらせて内野ゴロを打たせようとしたのだろう。だが、大山は完璧に打ち返した。漠然とした考えでは、相手の術中にはまる可能性が高いぐらいの厳しいコースだったし、状況を把握して頭を整理しているからこそできた打撃だと感じた。

 一方で佐藤輝にはもったいないプレーがあった。三回1死は門脇のゴロを処理した後、一塁送球が本塁方向へそれてセーフになりかけた。大山の2点二塁打が出た直後の七回1死二、三塁では、初球の内角高めを軽打したようなスイングで浅い左飛に倒れた。

 コーチからも指摘されていると思うが、映像で自分のプレーを見てもらいたい。「あれでいい」とは思わないはずだ。影響力のある選手だけに今後に生かしてほしい。

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