阪神・才木 育成時代を忘れないため-ソックスに「121」

 「阪神4-1巨人」(28日、甲子園球場)

 阪神の先発・才木浩人投手(24)が7回2/3を1失点、10三振を奪う力投で見事なG斬り、今季3勝目を挙げた。巨人3タテに成功したチームは今季初の8連勝を飾り、貯金も最多17となった。

  ◇  ◇

 121。才木にとっては一生忘れられない数字だ。

 20年11月に右肘トミー・ジョン手術を受け、支配下から育成契約となった。昨季5月の支配下復帰まで背負った背番号が「121」。リハビリ期間の苦痛、思うように野球ができなかった悔しさが詰まった番号になっている。

 今オフ、トレーニングを行う際には今の背番号である「35」のソックスではなく、育成時代に使用していたものを着用。黒いロングソックスの左側面には白字でくっきりと「121」と刻まれていた。

 「あったかくて履きやすいから」。履き心地は抜群。リハビリの思い出も汗とともに染み込んでいる。「育成時代を忘れないためにかな」。自らの心を奮い立たせるには最適なアイテムだった。

 術後最多の122球を投げ、3勝目を手にした右腕。「121」を身に着けて作った土台が飛躍の糧となる。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)

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