【トラ番イチオシ選手2】才木の2桁星に現実味 変則左腕の岩田は貴重なピース

 岡田新監督の下、悲願のリーグ優勝を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕を開ける。今年から1、2軍ともに沖縄で行われるキャンプを前に、デイリースポーツトラ番7人衆がそれぞれイチオシ選手を紹介する。

 【才木浩人投手(24)】

 今季から完全復活を目指す右腕の未来に胸が高まる。20年11月に右肘トミー・ジョン手術を受け、22年7月に1軍復帰星を挙げた才木。昨季は手術明けであることを考慮され、主に中10日で先発ローテを回り、4勝1敗、防御率1.53と結果を残した。

 今の阪神先発陣では希少の豪快な投球スタイルが持ち味。直球、フォークを軸とする中、今オフはカーブを磨いて投球の幅を広げることに着手した。

 昨季は先発した8試合で7回を投げきることができず。試合終盤まで球威を維持するべく、今オフは身体操作能力を高めるトレーニングを導入し、体力の極限状態でも思い通りに体を動かす術を習得した。今季からは中6日で先発ローテを回ることも可能。オフの成果をキャンプから発揮すれば、目標の規定投球回到達&2桁勝利も現実味を帯びてくる。

 【岩田将貴投手(24)】

 3年目で初の1軍キャンプをつかんだ岩田に注目したい。昨年に支配下登録された変則左腕。誤解を恐れずに言えば、同じ変則左腕・渡辺雄の加入がなければ、昨季にも頭角を現していた投手ではないかと思う。

 球速では劣るが、インステップから角度を付けて投球する独特のスタイルが魅力だ。九産大時代にトミー・ジョン手術を経験した苦労人。昨季は2軍ながらチーム最多の41試合に登板して防御率1.97と成長を示した。

 渡辺雄は“左キラー”として頼もしい活躍を見せただけに、その成績が指標となる。「僕は左打者の内角を強気に攻められる。ナベさん(渡辺雄)は外角のスライダーで勝負する方なので違う部分を見せていけたら」。1軍級の選手と過ごせる環境は大きなチャンス。持ち味を磨き、貴重な中継ぎ左腕の1ピースとなってほしい。

2023-11-05
2023-11-04
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