【トラ番イチオシ選手1】〝正捕手指名〟梅野に要の決意 近本の進化に醍醐味 小幡が最大チャンス

 岡田新監督の下、悲願のリーグ優勝を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕を開ける。今年から1、2軍ともに沖縄で行われるキャンプを前に、デイリースポーツトラ番7人衆がそれぞれイチオシ選手を紹介する。

 【梅野隆太郎捕手(31)】

 キャプテン制を採らない今季、梅野には誰しもが認める絶対的チームリーダーになることが求められる。昨年の秋季キャンプ終了時点で、岡田監督は早くも正捕手に指名。昨季は100試合に出場するも、坂本らとの併用により先発マスクは80試合にとどまったとあって、「出るからにはフルでね」と扇の要としての決意を示す。

 プロ10年目のシーズン、野手最年長で6月に32歳となるが、「体の衰えがどうとかいう感覚もまだないので、バリバリでやらないと」と精力的。「レベルアップは守るも打つも、そして隙さえあれば走るというのも」と向上心は尽きない。

 プレー以外でも若手には見習うべき背中を見せている。コロナ対策に注意を払いつつ、オフはファンとの交流も大切にしてきた。秋には“最高のファンサービス”で虎党を喜ばせてほしい。

 【近本光司外野手(28)】

 近本は変化を恐れない、むしろ楽しんでいる。最多安打や3度の盗塁王、2年連続のベストナインとゴールデングラブ賞。入団から4年で着実に実績を積み上げてきた。前年を踏襲し、安定を求めたくもなるが、あえて調整方法を変えた。

 沖永良部島での自主トレでは、体づくりよりも野球中心のメニューに時間を割いた。「どんどんドットを打っていって、それをつなげていく。どういう結果が出るのか」とシーズンを待ち望んだ。

 「ドット」という独特で難解な表現。真意は図りかねるが、数々の試み=「ドット(点)」が線となって、結果につながっていくということだろうか。

 球界を代表する安打製造機は打撃だけではなく言葉でも楽しませてくれる。虎の求道者が発する一言一句を読み解く作業も、キャンプの醍醐味(だいごみ)となりそうだ。

 【小幡竜平内野手(22)】

 初の正遊撃手奪取へ、高卒5年目の小幡が最大のチャンスを迎えている。昨年の秋季キャンプでも岡田監督が遊撃のレギュラー候補として何度も名前を挙げてきた存在。まずは開幕スタメンをつかむため、2、3月の猛アピールが求められる。

 1月は初めて沖縄で合同自主トレを行う「チーム梅野」に参加。野球だけでなく、私生活でも梅野や湯浅らとともにし、濃密な時間を過ごしてきた。梅野に捕手目線での「嫌な打者」の意見なども聞きつつ、課題の打力向上のヒントを探った。

 昨年のフェニックス・リーグでは打撃で手応えをつかんだ。13試合に出場して50打数19安打、打率.380。「右方向の打球も増えてきた。もっともっとレベルアップしたい」と自信をのぞかせる。22歳の若虎が挑む勝負の一年。岡田新体制の新しい“顔”となるのは小幡だ。

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