阪神・井上“掛布の打撃”岡田監督が伝授 レジェンド練習法で外角球逆方向へかっ飛ばす

 (奥左から)岡田監督、水口コーチが見る中、ティー打撃をする井上(撮影・田中太一)
 岡田監督から指導を受ける
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 「阪神秋季キャンプ」(6日、安芸)

 阪神・井上広大外野手(21)が6日、岡田監督から直接指導を受け、元阪神・掛布雅之氏が行っていた練習法を伝授された。外角球を逆方向に飛ばすコツを教わり、日が暮れるまでスイング。現役時代にミスタータイガースと一緒にプレーした指揮官からの教えを体に染みこませた。

 約30分間にも及ぶ指揮官直々のアドバイスを、井上は真剣なまなざしで聞き入った。岡田監督の手本の動きを見た後に、見よう見まねでスイングを重ねる。時折深くうなずき、一球ずつ丁寧に白球を打ち込んだ。

 「自分が打つ中で『今のはいいな』とか『全然違うな』とか言ってもらって。初めは全然できなかったけど、アイデアをもらった」

 ランチ特打に大山と参加し、先輩の柵越え27本を上回る34本を記録した。ただ、打球方向は全て左翼。岡田監督には外角球を打った際に逆方向にスライスしていく打球が目に付いた。「外のボールをインサイドアウトで打ったらみんなファウル。あんまりええことなかった」。右翼へ伸びていかない打球を改善するため、午後の打撃回りで指揮官が動いた。

 伝えたのは虎のレジェンドの練習法だ。ボールの縦2本の縫い目を井上に見せた岡田監督。置きティーにボールを置き、スイング軌道が外から遠回りしてでも「(2本の縫い目の)外側を打て」と外角球を捉えきる感覚をつかませた。「現役の時からカケさん(掛布氏)がやっていた」と打席の右左は違えど、逆方向に本塁打を量産したミスタータイガースの練習法を伝授。「右にも大きいのを打ってほしい」と期待を込めた。

 井上は「1軍の長距離打者の人は、どこにでもホームランが打てる。右中間とかのヒットも増えてくるかなと思います」と納得。個別練習で置きティーでの打ち込みを400スング以上こなした後に、室内練習場で打撃練習も行って“掛布流打法”を体に染みこませた。

 「(教わったことを)意識しつつ、どういう形になるのかなと思いながら練習に取り組みたい」。外角球をかっ飛ばすコツをつかみきり、虎の大砲へと進化を遂げる。

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