阪神・大山 幻の復帰即スタメンも鬼門マツダ初白星へ吉兆 雨天中止翌日は10連勝中

1軍に帰ってきた大山は元気にノックを受ける(撮影・田中太一)
打撃練習する大山(撮影・山口登)
試合前、雨でベンチ待機となりチームメイトと談笑する大山
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 「広島(降雨中止)阪神」(18日、マツダスタジアム)

 雨天中止が決定した18日の広島戦(マツダ)。すでに発表されていた阪神のスターティングメンバーの中に「5番・一塁」で大山悠輔内野手(27)の名前があった。「特例2022」により、13日に出場選手登録を抹消。この日1軍に合流した背番号3は19日も当然、先発出場の予定だ。降雨中止の試合翌日は10連勝中。球宴前の借金返済を目指す矢野虎に、頼もしい主砲が帰還する。

 激しい雨が降り続くマツダスタジアム。国歌独唱後、急転しての雨天中止の発表に、祝日で多くのファンが詰め掛けていた場内は「え~」という落胆の声に包まれた。9連戦のさなか、前夜は甲子園でナイターを戦った。広島への移動ゲームの中止を「いいように考えた方がいいんじゃないの」と矢野監督は前向きに捉える。

 最大16あった借金を3まで減らした阪神は、球宴まで残り5戦。4勝1敗以上での借金返済を目指すチームにとって明るいニュースがあった。すでに発表されていたこの日のスタメンに、大山の名前があった。

 大山は親近者が新型コロナウイルスの陽性判定を受けて濃厚接触者となったため、13日に出場選手登録を抹消された。幸いにも感染することはなく、17日のウエスタン・中日戦で実戦に復帰。3打席を三振、二ゴロ、四球で終え、「やっぱり期間は空いているので、思うように動かないところもありますけど、こればっかりはしょうがないこと。しっかり準備していきたい」と話していた。

 主砲が復帰するとはいえ、矢野監督は「戻ってきたばっかり。そういうわけにはいかんけど、気楽にやらせてあげる方がいいんじゃないのかな」と過度の期待はかけない考えだ。一方でいきなりの「5番・一塁」での復帰には期待感がにじむ。井上ヘッドコーチは「休んだ分、張り切る部分もあると思う。その辺もプラスに働いてよという気持ちはある」と胸の内を明かす。

 前回6日の甲子園での対戦では黒星をつけたとはいえ、19日の広島は今季3勝1敗と苦手にする床田が先発する。1週間ぶりに本来の形に戻る打線への期待は、いやが上にも高まる。中止決定後、選手らを乗せ、球場を出発したバスに虎党から「大山お帰り~」「あした頑張ってや!!」の声が飛んだ。

 マツダスタジアムでは今季0勝5敗1分けと未勝利。一方で降雨中止の試合翌日は目下10連勝中だ。チームトップの19本塁打、63打点を誇る男の帰還を弾みに、前半戦借金返済へとつながる勝利を挙げてみせる。

 ◆雨天中止翌日10連勝 阪神は雨天中止翌日の試合は2020年10月18日・ヤクルト戦(甲子園)から10連勝中。前回は5日・広島戦の翌日6日の同戦で、今季広島に対して唯一の勝利を挙げた。うち西勇3勝、ガンケル2勝、青柳、秋山、高橋が1勝ずつ。

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