阪神・伊藤将 G連続完封!球団左腕では江夏以来53年ぶり快挙 自己最多9K

 「阪神3-0巨人」(14日、甲子園球場)

 ピンチになっても揺るがない安心感は絶大や-。阪神・伊藤将司投手(26)が9回4安打無失点の快投で、球団左腕では1969年の江夏豊以来となる伝統の一戦2試合連続完封勝利を成し遂げた。昨年から甲子園では自身8連勝となり、チームも2戦連続完封勝利で2位・巨人に1・5ゲーム差。前半戦残り9試合、このまま突き進め!

 真一文字に結んでいた口元が緩む。目尻をくしゃっとさせた笑顔がトレードマーク。九回2死、重信を二ゴロに仕留めると、聖地が沸いた。今季6勝目を挙げた伊藤将は、梅野に肩を抱かれながら健闘をたたえ合った。

 「まさか巨人に2回も完封できるなんて思ってもいなかった。できて良かったです」

 キレのある直球を軸に、コーナーを丁寧に突く投球で9回4安打無失点の快投。5月22日に続き、宿敵を2試合連続でシャットアウトしてみせた。球団左腕では69年・江夏豊以来となる快挙だ。

 終わってみれば、ピンチらしいピンチは一度だけ。四回2死から岡本和に中前打、ポランコに左翼線二塁打を許して2死二、三塁とされた。それでも、6番・増田陸を初球に投じた外角低めのツーシームで遊ゴロに。涼しい顔を崩さず、わずか1球で危機を脱した。

 五回以降は二塁すら踏ませない快投。打たせて取る投球が持ち味だが、この日は三回先頭から4者連続で三振を奪うなど自己最多の9Kをマークした。

 コロナ禍の影響で登板間隔が中11日と空いたが、安定感は揺るがず自身5連勝。伝統の一戦はリリーフで3回無失点だった昨年10月13日から21イニング連続無失点と“Gキラー”襲名の予感。さらには、昨年9月1日・中日戦から甲子園では8連勝と圧巻だ。

 エースのエキスを吸収中だ。試合前練習では青柳とキャッチボールすることがここ最近の習慣。「ヤギさん(青柳)の球はすごい捕りにくいので、打つ方も難しいのかなと」とすごみを間近で体感してきた。ローテ再編前は同一カードの初戦で青柳が先発していたため、相手打線について情報を共有。タイプこそ違うが「エースです!」と即答する右腕から日々、学んでいる。

 そんな勝ち頭に次ぐ今季3度目の完投でチームを連勝へ導き、広島と同率で4位に浮上。矢野監督も「最後まで完璧な投球。長いイニングをしっかり投げてくれるので本当に助かっています」と感謝した。頼れる2年目左腕。快進撃は、まだまだ止まらない。

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