２８日・ＤｅＮＡ戦に先発する阪神・西勇輝投手（３１）が２７日、広島入りが決定した秋山翔吾外野手（３４）を警戒した。

　「いやらしいバッターが入ったなと。（広島が）また強くなるんじゃないかなと思います」

　西武在籍時の秋山との通算成績は４０打数１９安打、打率・４７５と苦手としている。最後の対戦は阪神移籍１年目の１９年６月２１日で３打数１安打。「ホームランも打てるし、際どい球は体勢を崩しながら打つ。どこの球でも自分の軸で打ってる」と印象を語った。チームも広島に今季未勝利と苦しい状況のため、脅威となりそうだ。

　次回の広島戦は７月５日から甲子園で３連戦。秋山の状態次第だが、早ければそこで対戦の可能性がある。「アメリカ行って、どれだけ変わって帰ってくるか分からないので、早くデータ集めて研究したい」と難敵攻略へ意気込みを示した。

　そのためにも、まずはＤｅＮＡ戦で弾みをつけたい。金村投手コーチは「週頭はすごく大事。そこは本人も自覚があると思うのでやってくれると思う」と期待。西勇も「最善を尽くしてマウンドに上がるだけかなと思います」と気を引き締めた。現在チームは３連勝中。頼れるベテランがさらなる上昇気流に乗せる。

　◆西勇ＶＳ広島・秋山　両者の対戦は西勇がオリックス、秋山が西武に在籍していた２０１２年からで通算成績は西勇が被打率．４７５、６打点と分が悪い。被本塁打は１で１３年９月２１日の対戦で２ランを許している。直近の対戦は西勇の阪神初年度で秋山がＭＬＢに挑戦する前年だった１９年６月２１日、甲子園での交流戦。結果は３打数１安打で（１）左中２（２）左飛（３）遊ゴロ。