阪神・佐藤輝 4番の意地弾 初回無死満塁で三振反省 八回中段に突き刺す12号2ラン

 「ロッテ3-2阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 阪神は4番・佐藤輝明内野手(23)が3点を追う八回に追撃の12号2ランを放つも、1点差で敗れ3連勝を逃した。会心の当たりに手応えを口にしつつも、初回無死満塁の第1打席で空振り三振に倒れたことを反省した虎の主砲。セの他球団が全敗しただけに、差を詰めるチャンスだったが…。甲子園6連戦で仕切り直しや!

 4番の意地が詰まった一撃だった。3点を追う八回、1死二塁でここまで無安打2三振の佐藤輝。3番手・ゲレーロが内角高めに投げ込んできた156キロ直球を完璧に捉えた。弾丸ライナーでロッテファンが埋め尽くす右中間席中段に突き刺した。火の出るような驚がくの打球に敵地は騒然となり、203センチの長身右腕はマウンド上で表情を失った。

 初球159キロは外角高めのボール。2球目も続いた直球をファウルにすることなく、ファーストスイングで仕留めた。一気に1点差まで追い上げる12号2ランは、今季曜日別で最多の日曜4本目。チームが敗れ、初めての空砲となったが「すごくいい感触でした。最後、何とか一本打てたのは良かった」と零敗を阻止した一発を振り返った。

 オフの自己分析が生きている。プロ1年目の昨季はチームトップの24本塁打と抜群の存在感を示した一方、夏場から失速。NPB野手最長の59打席連続無安打も経験した。大不振に陥った要因は「相手の攻め方が変わったのに対応できなかった。後半はインハイの攻め方が極端になった」と明確だった。

 その上で「調子が悪くなったら、ちゃんと右足が踏み込めない部分もあった」。対応策として打撃フォームのコンパクト化に努め、右足を踏み込んで打てるようになってきた。今季も執拗(しつよう)に攻められる内角高めを捉える確率も上がってきた。

 敗戦の中で一矢報いたが、悔しさも残る。先発左腕のロメロに対しては3タコ。特に初回無死満塁の絶好の先制機で空振り三振に倒れた。「何とかかえそうと思っていたけど。そこは反省点として、また次につなげていけたら」と前を向く。交流戦はあと4カード。普段は対戦しないパ・リーグの好投手を打つだけでなく、4番としてチームの勝利に貢献する。

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