阪神・佐藤輝“サトテル記念日”に4番の仕事 1年前は伝説の1試合3本塁打

 3回、適時三塁打を放った佐藤輝はベンチの中でポーズを決める(撮影・田中太一)
 1回、犠飛を放つ佐藤輝(撮影・田中太一)
 3回、適時三塁打を放ちすべり込む佐藤輝
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 「ロッテ2-6阪神」(28日、ZOZOマリンスタジアム)

 これも4番の仕事だ。一回、大山の適時二塁打で1点先制し、なお無死二、三塁で打席には阪神・佐藤輝明内野手(23)。体勢を崩されながらも左腕・佐藤奨のカーブを中堅へ打ち上げ、三走・中野が悠々と生還。前日27日は守護神・益田から放った一発で決勝点をたたき出したが、この日は犠飛でスコアボードに得点を刻んだ。

 1試合2点以上取ったのは22日・巨人戦以来5試合ぶりで、大山とのアベック打点の試合は7連勝。「外野フライでも1点ですし、しっかり打球を上げていこうかなというところで、1点入ったので良かった」と素直に喜んだ。相手の立ち上がりを攻略し、流れをチームに呼び込む価値のある打点だった。

 三回には1死一塁から中堅へライナー性の打球を放ち、高部が後ろにそらす間に激走。適時三塁打で貴重な4点目を加えた。捉えたのは再びカーブだった。交流戦中は普段よりも時間をかけて映像で予習している。その上で「積極的に振っていくことを心掛けています」と言い、初対戦の佐藤奨のカーブにもきっちり対応できた。

 後輩たちの活躍も励みだ。24日に母校・近大が春季リーグ戦で3季ぶり優勝。6月の全日本大学選手権出場を決め、OBとしてボールを贈った。20年秋以来となる全国舞台を前に自身の経験も踏まえ「自分の実力を試せるいい機会なので、しっかり頑張ってほしい」とエールを送る。

 昨年の5月28日、敵地での西武戦で新人では58年・長嶋茂雄以来、3人目となる1試合3本塁打の快挙を達成した。佐藤輝自身も「去年、3本打った時ですよね」と記憶は鮮明だ。1年前のようにド派手ではなかったが、2打点で連勝に貢献。縁起のいい日の活躍に「良かったです」と笑顔を見せた。「寒いよりはいいんじゃないですか、暖かい方が」と話す“サトテル記念日”の季節、若き主砲のバットがチームを勝利に導く。

 ◆大山&佐藤輝のアベック打点 今季2人とも打点を挙げたのは8試合目で、チーム成績は7連勝(1敗)。内訳は3月30日・広島戦●、4月22日・ヤクルト戦○、同29日・巨人戦○、同30日・巨人戦○、5月14日・DeNA戦○、同18日・ヤクルト戦○、同22日・巨人戦○、28日・ロッテ戦○。

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