阪神・遠藤、初1軍Cスタート オリ・吉田正から極意学び遊撃争いに殴り込み

 成人の誓いを記した遠藤(球団提供)
 百北球団社長(中央)から新成人の記念品を受け取る左から藤田、遠藤、井上、及川(代表撮影)
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 阪神は21日、西宮市内で新成人対象の「成人式記念品授与式」を行い、3年目で初の1軍キャンプスタートを決めた遠藤成内野手(20)=東海大相模卒=が内野の定位置争い参戦を誓った。年始はオリックス・吉田正尚外野手(28)との合同自主トレに参加していたことを明かし、準備力の大切さや打撃の助言を受け「1軍で(打率)3割を目指せるように」と決意。同式には同期の井上広大外野手(20)=履正社卒、及川雅貴投手(20)=横浜卒、藤田健斗捕手(20)=中京学院大中京卒=も参加した。

 黒のスーツをビシッと着こなし、球団の成人式記念品授与式に参加した遠藤の目はギラギラと燃えていた。高卒3年目にして、初の1軍キャンプスタート。「やっとスタートラインに立てたので、しっかりアピールできるようにやっていきたい」と闘志を燃やした。

 ファームで鍛錬を重ねた成果を発揮する機会だ。昨年、ロッテと対戦したファーム選手権の九回に同点適時打を放ち、日本一に貢献。最優秀選手賞に輝いた非凡な打撃センスが売りだ。進化を求めてオフ期間は憧れのオリックス・吉田正に弟子入りし、己を磨いた。

 年始から参加した吉田正らとの合同自主トレ。昨年まで阪神の2軍打撃コーチを務めた平野恵一氏を介して、参加が実現。野球への準備力や打撃における体の使い方などを教わり、刺激を受ける日々を過ごした。

 具体例として、アップ前に有酸素運動で体を温めた後、ストレッチポールの運動を実施。その後、体幹や肩幅などの筋肉を締めるトレーニングを行ってから守備や打撃練習に入っていたという。吉田正の「アップの過程が打撃力にもつながる」という考えに感銘を受け、「自分ではまだアップの意識が足りていない」と認識したという。

 打撃技術については「左足をしっかり股関節に入れて、ボールをつかまえていく」と股関節の動きを意識するように教えられた。2年連続パ・リーグ首位打者から極意を学び、吉田正級の打者を「目指す」と力強く言い切り、「2軍で当たり前に(打率)3割、1軍でも3割を目指せるように」と決意した。

 昨季の正遊撃手・中野が故障の影響で2軍キャンプスタートとなって訪れたアピールチャンス。「勝たないとレギュラーで試合に出場できない。先輩とか関係なくつかみにいきたい」。若虎が定位置争いに殴り込みをかける。

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