阪神・梅野「優勝捕手」になる 3年契約、年棒1・6億 球団の誠意に応え虎を背負う

 国内FA権を行使せず、残留を決断した阪神・梅野隆太郎捕手(30)が7日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万増の1億6000万円でサインした。来季から3年契約を結んだとみられる虎の正妻は「率直に阪神タイガースで優勝したい」と熱い思いを吐露。優勝捕手を目指し、個人成績を追い求めるより、チームのために全力を尽くす。(金額は推定)

 契約更改を終えた梅野は、球団旗の掲げられた会見場へ堂々と向かった。大勢の報道陣を前に語ったのは、残留への決め手やチーム愛。優勝実現へ、阪神で夢を追う覚悟を固めた背番号2は、真っすぐな思いを口にした。

 「率直に阪神タイガースで優勝したい。最高の仲間、後輩、先輩、スタッフとともに。そしてファンとともに優勝という頂に立てるようにみんなで勝ち取りたいなと思い、決断させてもらいました」

 球団からの誠意も伝わった。3年契約とみられる複数年契約と増額提示。昨オフの契約更改に引き続き「梅野なくして、優勝はない」と最大限の期待の言葉をかけられた。「今までは一年、一年の積み重ねだった。複数年という形で評価していただいてうれしい」とスッキリした表情だ。

 今季は130試合に出場。開幕からスタメンマスクをかぶり、東京五輪で世界一メンバーの一員となった。得点圏打率・321はリーグ2位と打撃で勝負強さも発揮したが、10月は月間打率・087と打撃不振にも苦しみ、シーズン最終盤は11試合連続で先発を外れる悔しい思いもした。

 日本一に輝いたヤクルトとのリーグ戦ゲーム差は0で、勝率のわずか5厘差で敗れた。それでも梅野は、数字以上の開きを意識しながら、目の前の一勝を必死に奪い取ることの大切さを強調した。

 「発展途上の若い選手たちで戦っている。自分たちのやるべき野球を1、2試合でもやることによって、積み重ねで優勝にたどり着ける。(差は)小さかったと感じず、大きかったと感じて。優勝争いの一つの壁を越えれなかった。捕手として(壁を)乗り越えたいというところが一番」

 後半戦に存在感を示し、来季のキャプテンを務める坂本との正捕手争いも待ち受ける。「もちろんやるからには全試合出場というのはありますけど、責任をもって中心選手として戦うのが、自分の筋じゃないかな。まずはケガなく1年間戦って、優勝キャッチャーになる」。強い自覚と覚悟を胸に、絶対的な扇の要として優勝捕手を実現させる。

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