ウィルカーソン契約締結 阪神を日本一に 助っ投4人で先発1・5枠競争へ

 阪神は5日、前ドジャース傘下3Aのアーロン・ウィルカーソン投手(32)と来季の選手契約を締結したと発表した。背番号は「52」で年俸は推定65万ドル(約7280万円)。矢野監督は新助っ人右腕の先発起用を明言するとともに、今季は中継ぎも務めたアルカンタラに先発調整させることも明かした。ガンケル、チェンを加えた4人で外国人の先発“1・5枠”を争うことになる。

 球団から提供された写真には快晴の空の下、口ひげ、顎ひげを蓄えたハンサムガイの姿があった。今オフの補強第1弾となったウィルカーソンが、選手契約締結を喜んだ。

 「非常に興奮しています。タイガースを日本一にするために勝利に貢献したい。私とタイガースを応援してくれるファンのみなさまに、来季日本でお会いできることを心待ちにしています」

 メジャーでは通算14試合の登板で1勝1敗。今季は3Aで23試合に登板して8勝5敗、防御率3・86。アメリカでこれといった実績があるわけではない。それでも矢野監督は助っ人右腕に大きな期待を寄せる。

 「ビックリする何かがあるってタイプじゃないんだけど。全部ある。真っすぐも速さを感じさせるキレがあるし、コントロールも安定して、カーブがあるのもいい」と評価。「ローテに入ってしっかり勝ってくれるんじゃないかなと。計算が立つというようなピッチャーかなと思っている」と先発ローテの一角として計算に入れる。

 阪神の外国人投手は先発で今季9勝を挙げたガンケル、左肩の故障からの復活を期すチェンがいる。さらに今季後半は中継ぎを務めたアルカンタラについても「本人は先発をやりたい気持ちがある。先発としてスタートしようということは伝えている」と先発調整させることを明かした。

 外国人の野手、抑え投手、そして日本人の先発陣を考えれば、外国人の先発枠は“投げ抹消”を駆使して入れ替える形での“1・5枠”が現実的となる。

 「ハングリー精神がある。マイナーであの年までやるっていうのはやっぱり簡単なことじゃない。“日本でやってやる”っていう気持ちで来てくれるんじゃないか」。矢野監督はウィルカーソンがさらなる競争を呼ぶことを期待した。

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