阪神・近本、初GG賞 念願タイトル!俊足好守で獲った 球団外野手では6年ぶり

 ヤクルト・中村の飛球をキャッチする近本=6月30日、甲子園
 中日・福留の打球を好捕する近本=9月22日、バンテリンドーム
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 プロ野球の守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が2日、発表され、セ・リーグの外野手部門で阪神の近本光司外野手(27)が初めて選出された。チームの外野手では、2015年の福留以来6年ぶり。来季17年ぶりのリーグ優勝へ、広い守備範囲でチームを支える。

 守備のスペシャリストと認定された。3年目で初受賞となった近本。懸命に打球を追い、フェンスにぶつかりながらも白球をつかんだ姿が評価された。

 「プロ入りしてから、筒井(外野守備走塁兼分析担当)コーチと一緒に目指してきた賞でもあるので、初めて受賞することができて素直にうれしいです」

 外野手部門トップ得票の広島・鈴木誠の233票に次ぐ210票を集め、3位の中日・大島を85票も上回った。阪神の外野手部門での受賞は、2015年の福留以来6年ぶり20度目。生え抜き選手では、大和の2014年以来となった。

 今季は140試合に先発出場。守備機会は269で失策1、リーグ3位の守備率・9962と、球界屈指の俊足を生かした広い守備範囲で安打性の打球をアウトにした場面は多かった。

 入団当初から受賞したい賞の一つとして挙げていたゴールデン・グラブ賞。「走攻守でチームに貢献するのが自分のプレースタイルですし、これを励みに、来年からも続けて選んでいただけるような選手になれるように、しっかり頑張っていきたいと思います」と2年、3年と連続して獲得することを誓った。

 プロ1年目から守備力向上へ向けて積極的な姿勢を示していた。初出場となった19年の球宴では、接点のなかった西武・秋山(現レッズ)に「教えてください」と指導を仰いだ。4年連続ゴールデン・グラブ賞の名手から学んだのは、フェンス際の捕球。身ぶり手ぶりを交えながらの熱血レクチャーを受けた。

 現在は、シーズン終盤に痛めた右ハムストリングスの完治に専念。素振りやウエートトレーニングなどで来季へ向けて準備を進めている。

 春季キャンプ、シーズン中と筒井コーチのノック、指導を受けて体得した堅実な守備力。体が小さくてもプロの世界で活躍できると子どもたちに夢を与える近本の受賞だ。正しい方法で練習を積み重ねれば必ず報われることを証明した。何事にも真摯(しんし)に取り組む選手会長が、来季も優勝を目指すチームを支える。

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