阪神・ドラ3“完全男”桐敷拓馬が大学ラスト登板「この経験を上の世界で」

8回から登板する桐敷(撮影・堀内翔)
ボールにマジックで書いたサインが乾くように息を吹きかける桐敷(撮影・堀内翔)
中日に1位指名された上武大・ブライト健太(左)と記念撮影をする桐敷(撮影・堀内翔)
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 「関甲新学生野球、関東学園大9-2新潟医療福祉大」(23日、上武大グラウンド)

 阪神からドラフト3位指名を受けた桐敷拓馬投手=新潟医療福祉大=が大学ラスト登板を0封で締めた。7点リードされた八回に7番手として登板。先頭から2者連続で左前打を浴びて無死一、二塁とされたが、後続を空振り三振、遊撃併殺打に斬って無失点。「ランナーは出したんですけど、結果的にゼロで抑えて。とりあえず自分のピッチングができた」と充実の表情を浮かべた。

 「ずっといままで先発をやってきたんですけど、それを最後は中継ぎというか抑えだった」と慣れないポジションでの出番で調整に苦労したが、スライダーやフォークで空振りを奪うなど持ち味は示した。「これから先発だったり、中継ぎ、抑えだったり、どんなポジションでも自分はやろうと思っている。この経験を上の世界でつなげていきたい」と先も見据えている。

 16日の平成国際大戦ではリーグ史上初の完全試合とリーグ新記録の1試合19奪三振の快投を披露し、虎党の期待を膨らませた。「いろいろな人がお祝いというか、メッセージがきて。それで本当に達成してよかったなと初めて思いました」としみじみ。視察した吉野スカウトも「キャンプからアピールして競争に勝ってほしい」と即戦力としての期待を込め、エールを送った。

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