阪神が痛恨の引き分け ガンケル好投も打線援護できず ヤクルトのM3

 7回、空振り三振に倒れ、悔しがる大山(撮影・北村雅宏)
 8回、打線の援護なくマウンドへ向かうガンケル。左奥は矢野監督(撮影・田中太一)
 4回、セーフティーバントを狙うも三ゴロとなり、ベンチに戻る島田(撮影・北村雅宏)
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 「阪神0-0ヤクルト」(20日、甲子園球場)

 奇跡の大逆転Vを目指す阪神が痛恨の引き分け。首位・ヤクルトの優勝マジックは1つ減って「3」となった。

 先発のガンケルは抜群の制球力でツバメ打線を圧倒した。圧巻は青木、山田、村上と3者連続三振に斬った四回。右打者の懐にツーシームを投げ込んで攻め立て、外角に逃げるスライダーやフォークも効果的に決まった。村上に対しては3打席連続三振。7回2/3を4安打無失点の快投でチーム全体を鼓舞した。

 前夜16安打11得点の打線はヤクルトの先発・高橋の前に試合終盤まで沈黙した。連打で無死一、二塁の好機をつくった四回は、小野寺がバスター失敗で浅い右飛。坂本とガンケルも左腕に封じられ、流れを呼び込めなかった。七回は1死から糸原が遊撃内野安打で出塁したが、大山と小野寺が連続三振。甲子園に虎党の「あ~」という落胆の声が響いた。

 九回も1死二塁のサヨナラのチャンスをつかんだ後続が倒れた。

 勝利を飾れば今季の甲子園での勝ち越しも決まっていたが、それもお預け。シーズンは残り4試合。最後まで諦めない姿を見たい。

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