阪神・ガンケル 10勝目ならずも8回途中無失点の快投 前回早期KOの雪辱果たした

 8回途中、交代を告げられたガンケル。スタンドからの温かい拍手に、帽子に手をやる(撮影・北村雅宏)
 力投する先発のガンケル(撮影・飯室逸平)
 2回、村上を空振り三振に斬るガンケル(撮影・飯室逸平)
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 「阪神-ヤクルト」(20日、甲子園球場)

 阪神先発のジョー・ガンケル投手(29)が7回2/3を投げ、4安打無失点と好投。この試合で10勝目を達成することはできなかったが、抜群の投球でツバメ打線を翻弄(ほんろう)した。

 初回の立ち上がりは1死から青木に右前打で出塁を許したが、続く山田を注文通りの投ゴロ併殺打に打ち取った。

 1番・塩見から4番・村上までの4者連続三振も圧巻だった。三回2死二塁の得点機で打席には得点圏打率の高い塩見を迎えた。カウント2-2から内角にスプリットを投げ込み、バットに空を切らせた。

 四回は先頭の青木をスライダーで空振り三振、続く山田を145キロ直球で見逃し三振に仕留めると、最後は村上を外角高めのツーシームで空振り三振。打たせて取る投球が持ち味の助っ人が奪三振能力の高さを発揮した。

 この日は村上を3打席連続三振に抑えるなど、全く的を絞らせなかったことも大きな意味があった。

 両軍無得点の八回2死からサンタナに二塁内野安打で出塁を許したところで、矢野監督が岩崎に交代を告げてマウンドを降りた。その岩崎が2死一塁から元山を左飛に仕留め、ピンチを脱出した。

 今季、ヤクルト戦では5試合で2勝0敗と得意としてきたが、前回10日の同戦先発では3回2失点で早々に降板してしまった。同じカードでのリベンジ登板でこれ以上ない投球を展開してみせた。

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