阪神・ロハス、尻に火弾 サンズ復調に発奮!2カ月ぶり右で一発
「阪神2-4広島」(17日、甲子園球場)
ため息が充満するスタンドを一振りで熱狂へと変えた。3点を追う七回無死一塁。玉村の直球をバットの芯に乗せると、阪神・ロハスはアーチを確信した。打球は左中間席の中段に着弾。右打席では8月22日・中日戦(バンテリン)以来となる8号2ランで、追い上げムードを高めた。
「右打席でのホームランはかなり久しぶりだったので、非常に感触も良かったし、いい感じで打てていると思います。結局負けてしまったので、うれしさも半減というか、悔しさもあります」
チームが敗れ、唇をかんだ助っ人だが、変わり身を示す一本となった。試合前まで打率・234、6本塁打の左打席に対して、右打席では打率・127、1本塁打と苦戦。右打席で臨んだこの夜は初回、見逃し三振に倒れたが、四回は左前打、七回には本塁打を放ち、マルチ安打を記録した。
シーズン佳境を迎えても助っ人争いは混沌(こんとん)としている。フェニックス・リーグに参戦中のサンズは復調気配を漂わせ、ロハスに息つく暇はない。「自分自身、苦しいシーズンになっていることは間違いないですけど、少しでもチームに貢献したいという思いはある」。残り試合、そしてポストシーズンに向けて、自らの存在価値を証明していく。