金本知憲氏 阪神逆転Vには「投手は出し惜しみすることなく投げさせていくべき」
逆転優勝を目指す阪神は残り8試合。敵地での巨人3連戦を2勝1分けで乗り切ったが、依然として厳しい状況が続いている。17日からは甲子園5連戦。阪神前監督でデイリースポーツ評論家の金本知憲氏(53)はチームが置かれている状況を「首の皮一枚残っている」と表現し、投手総動員で奇跡への道をつなぐ戦いを期待した。
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阪神としては、優勝に向けて首の皮一枚残っているといった状況だと思う。ヤクルトにはマジックが出ていて、阪神からすれば他力という状況で厳しいことは間違いないが、可能性が残っているのは事実。とにかくやるしかないだろう。
残りは8試合。もう負けられないという中での戦い方でいうと、とにかくピッチャーをどんどんつぎ込んでいくことが大事になるのではないか。仮に劣勢の展開でも、1点差とかであれば勝ちパターンの投手を投げさせてもいい。連投であっても、出し惜しみすることなく投げさせていくべきだろう。こういうチーム状況であれば、選手も分かっているだろうし、覚悟もできていると思う。
打線は、思うように点を取れていない状況を見ても、全体的にいい状態ではない。チームとしては、試合を決められるバッターであるサンズが、状態が上がらないまま1軍にいないということが痛いし、ここにきて大山のコンディションも気がかりではある。
そういった中で、島田であったり、14日の巨人戦でタイムリーを打った板山であったりと、何とかカバーできているところもある。チームの戦いを見ても、まだまだ諦めていないだろうし、目の前の試合を勝つということにすべてを注いで、戦ってもらいたい。