阪神・板山 執念先制V撃 ヤクルトM7でも最後まで諦めん!東京D巨人戦5連勝締め

 9回、適時二塁打を放ちガッツポーズの板山(撮影・金田祐二)
 9回、板山の先制打に歓喜する阪神ナイン
  9回、先制タイムリー二塁打を放つ板山(撮影・飯室逸平)
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 「巨人0-3阪神」(14日、東京ドーム)

 伏兵が意地を見せた。阪神の板山祐太郎外野手(27)が逆転Vへ望みをつなげる決勝打を放った。0-0の九回、2死一、二塁から右翼越えへ先制二塁打。1軍でなかなか結果を出せずにいた男が、大事な場面で大きな仕事を果たした。ヤクルトが引き分けたためマジックは7に減ったが、猛虎は残り8試合、奇跡を信じて全勝するだけだ。

 無我夢中で食らいついた。「越えてくれ」-。板山は全力疾走で二塁に到達すると、感情を爆発させる。地面に向かって、そしてベンチに向かって、さらに自分を褒めるかのように3度も右拳を力強く握った。

 0-0の九回2死一、二塁。代走からの途中出場だった板山に打席が回る。ベンチには糸井、原口、大山もいた。それでも、北川打撃コーチから言葉を受け、そのまま打席へ向かう。矢野監督も信じていた。

 2球で追い込まれたが「もう捨て身で、必死で食らいつくことだけを考えていました」とヒーロー。ビエイラの変化球を捉えた。打球は右翼フェンスの最上部に当たり、ベンチのナインも、左翼席の虎党も総立ちだ。

 先発・高橋もベンチで両手を上げて大喜び。「高橋遥人が頑張って投げていたので、何とか点を取ってあげたい」。その気持ちをバットにぶつけ、亜大の後輩の好投を勝利につなげた。

 オフはレッズ・秋山の自主トレに参加。春季キャンプは安芸で過ごした。「若い選手も増えて、なかなかチャンスはもらえない。明らかに目立ったような成績を残さないと」。我慢の日々にも耐え、今月11日のフェニックス・リーグ開幕戦では3ランを含む2安打。13日に1軍に上がったが、2軍でも腐らずバットを振っていた板山の昇格に、異論を挟む余地はなかった。

 矢野監督にとっても板山は2軍監督時代からの“教え子”だ。「オーバーに言ったら、板山は1年間この日のために振ってきたわけやし」と指揮官。2軍監督時代は4番に据えるなど、ここぞの勝負強さを養ってきた。だからこそ、負けられない一戦での殊勲打がうれしかった。

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