阪神・青柳、大逆転Vへゲキ投予告 12日・巨人戦先発「勝つという思いだけ」
12日・巨人戦(東京ドーム)に先発する阪神・青柳晃洋投手(27)が11日、神宮室内練習場で最終調整し、奇跡の逆転優勝を目指して必勝を誓った。現在11勝、勝率・688でセ・リーグ投手部門2冠の変則右腕が、魂を込めた投球で仲間たちを鼓舞する。
絶対に負けられない-。その思いをマウンド上で体現する。12日・巨人戦に向けて臨戦態勢を整えた青柳は「相手がどこだろうと勝つという思いだけですね。とにかく目の前の打者に集中して、チームが勝つ確率が上がるような投球をしていきたいです」と誓った。
宿敵は現在6連敗中。6試合連続2得点以下と低調な打線が目立つが「どこでどう火が付くか分からない」と警戒心は緩めない。仮に25試合連続安打中の松原に出塁を許しても「後ろを抑えて粘り強く投げることが勝ちにつながると思う」と冷静な投球を心掛ける。
先週末のヤクルト3連戦では、2戦目と3戦目の試合前円陣で声出し役を担当した。「1個1個、目の前の試合を勝っていくことしかできないし、それが優勝につながると思うので。『今日、目の前のことを頑張りましょう』と伝えました」
優勝争いの天王山は1勝2敗。崖っぷちに立たされたが、まだ諦めるのは早い。チームとして今季の巨人戦はここまで11勝9敗2分け。12日に勝利すれば14年ぶりのカード勝ち越しが決まる。“G倒”が奇跡の逆転Vへの推進力となる。
「もう二度と経験したくないということですかね(笑)」。前日のドラフト会議で阪神から5位指名された当時を思い返し、感慨に浸った。「何位だろうが自分がやってやろうという気持ちで入って来てほしいですね」。現在11勝、勝率・688でリーグ2冠。不断の努力で下克上の道を歩んできた変則右腕が、意地を見せつける。