阪神・伊藤将 粘って5回2失点も悔しプロ初失策 矢野監督「もったいないな」
「DeNA4-3阪神」(7日、横浜スタジアム)
目の前でスルリと逃げた白星。阪神・伊藤将は、ベンチで戦況を見つめるしかなかった。5回4安打2失点(自責0)と粘りの投球も白星はお預け。勝てば、球団新人左腕では67年の江夏以来54年ぶりとなる9勝目だったが、持ち越しとなった。
プロ初となった中5日での登板にも、先発としての責任は全う。降板後に「再三にわたりランナーをためてしまいましたが、何とか粘りの投球をすることができました」と振り返った。
それだけに悔やまれるのは、3点リードの四回無死一塁だ。宮崎の放った平凡なゴロを自ら処理したが、手につかず。慌てて一塁に送球したものの、マルテの頭上を越す悪送球となった。これがプロ初失策となり、無死二、三塁のピンチを招いた。続くソトの遊ゴロの間に1点を献上。なおも2死三塁では、山本に三塁への適時内野安打を許した。
序盤は持ち味の打たせて取る投球で、三回まで無失点。初回2死から3者連続で投ゴロを奪う場面もあるなど、フィールディングの良さも目立っていただけに悔しい失点だった。「ちょっとエラーがもったいないなというね。そこまではしっかり投げてくれていたんで」と矢野監督。このもどかしさは、次戦で吹き飛ばす。