阪神・岩崎 球児魂でフル回転や 大先輩の教え「フィニッシュ・ストロング」で悲願Vへ

 残り試合フル回転を誓った岩崎
 談笑する(左から)侍・建山コーチ、矢野監督、岩崎、青柳
 客席の階段を駆け上がる岩崎
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 阪神・岩崎優投手(30)が17日、藤川球児SA(41)が現役時代に大切にしていた言葉「フィニッシュ・ストロング」を胸に、残り31試合を戦い抜く覚悟を示した。矢野燿大監督(52)は18日・中日戦、19日・巨人戦とビハインドの展開でも起用する可能性を示唆。鉄壁セットアッパーが大車輪の働きで16年ぶりのリーグ優勝に導く。

 セ・リーグ首位を走り、悲願のリーグ優勝に向かって突き進む秋。“八回の男”を担う岩崎は、藤川SAの言葉を道しるべに9月戦線を戦っていた。レジェンドがよく口にしていた「フィニッシュ・ストロング」。全員の思いを一つに。強固な、成熟した集団になってシーズンを締めくくろう-。

 シーズンは残り31試合。最終盤に差し掛かった局面で今一度、大先輩から託された思いをかみしめる。「大事なことだなと一緒にやっている時に思ったので、それを意識して取り組んできました。最後は良い状態で終われるようにとは思っています」。自分自身が先頭に立ち、体現する。

 5月中旬から交流戦にかけて状態を落とし、6月4日に出場選手登録抹消。悔しさを糧に、2軍で心身ともにエネルギーを満タンにためてよみがえった。初出場のオールスター、東京五輪と修羅場をくぐって完全復活。後半戦に入り、ここまで登板11試合連続無失点と無双を誇っている。

 15日・ヤクルト戦では1点ビハインドの八回に登板し、圧巻の投球で無失点に。台風14号接近で中日戦が中止になったこの日、矢野監督は18日の同戦と19日の巨人戦における左腕の起用法について言及。勝負とあれば「もちろんそういう形になってくると思う」と再びビハインドでも投入していく構えだ。

 岩崎も「目の前のバッターを抑えられるように。しっかり0点で帰ってくることは変わらないと思います」と気合十分。現在リーグ2位の29ホールドを記録し、防御率は2・61。歩みは止まらない。

 2005年シーズン。藤川SAはセットアッパーを担い、リーグ優勝に貢献した。レジェンドの魂を受け継ぐ背番号13。粉骨砕身。フル回転で歓喜のフィニッシュにいざなう。

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